【ハリポタ】黒い犬が私に付きまとう件について (ページ32)

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ｼﾘｳｽ「姫」

『着いてこないでよ！！』

朝、私にアーンしてからもずっとシリウスは私に付きまとった。

ｼﾘｳｽ「なんで逃げるんだ」

『……逆に、なんでシリウスは、』

ｼﾘｳｽ「なんだ？」

『もうしらない！！！』

なんで、なんで私のことが好きみたいに振る舞うの！！

……なんで私がこんなに振り回されなきゃいけないの、

全部シリウスが悪いのに！！！

ｼﾘｳｽ「逃がすつもりないんだけど」

『ッ……』

逃げようにもシリウスに腕を掴まれた。

ｼﾘｳｽ「……ごめん、泣くな」

『……きらい！！きらいよシリウスなんて！！』

どうせ今回だって私を揶揄ってるんだ！

モテない私をバカにして……！

ｼﾘｳｽ「なんて言ってくれても構わないから、泣かないでくれ」

『シリウスのせいなのに……ッ！』

廊下の真ん中で涙が止まらなかった。

こんなことで泣く私も嫌だ。

それなのに私を嫌わずに相手をしてこうやって慰めてくれるシリウスは、きっと優しい人だ。

ｼﾘｳｽ「Aが俺を嫌いでも、俺はAが好きだ」

『ッ……揶揄わないで、』

そんなに言われると、勘違いしてしまう