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母「荷物は揃ってる？大丈夫ね？」
『大丈夫よお母さん！』
ｵﾘｵﾝ「何かあったらシリウスに頼るといい」
ｼﾘｳｽ「何かある前に俺が守るから問題ねえよ」
『守られるほど弱くないわよ！』
二人で言い合いながら列車へと乗った。
ｼﾘｳｽ「重いだろ貸せ」
『……ありがと。』
二人で空いてるコンパートメントを探すも既にみんな入っていた。
『空いてないねえー』
ｼﾘｳｽ「仕方ねえなここにしようぜ」
シリウスが指さした先には1人の男の子が座っていた。
『ここ、お邪魔してもいい？』
「ああいいよ！」
メガネをかけた男の子だった。
ｼﾘｳｽ「シリウス……シリウス・ブラックだ」
「僕はジェームズ･ポッター！ポッター家の長男さ！」
シリウスは名前を言うのを嫌そうだった。
当たり前、か
『私はA･アーバスノットよ！』
ジェ「ブラックにアーバスノット！？どっちも有名な家じゃないか！」
『ポッターもでしょ？純血じゃない』
シリウスはグイッと私の腕を引いた。
おかげで横に座ってたシリウスの膝に倒れ込んだけど。
純血っていうワードが嫌だったのかなあ？このお坊ちゃんめ
ｼﾘｳｽ「お前はどこの寮に行くんだ？」
ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「僕はグリフィンドールに行きたいんだ！両親ともそこだったからね。」
2人は一生懸命逃げようとする私に目もくれずに話している。
おかげでシリウスに膝枕されてるような形で不快だ
ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「それより2人は付き合ってるの？」
『付き合ってないわよ！この男が勝手に……！』
ｼﾘｳｽ「どうせそうなる。なあ？」
『なあって何よ！！！』
ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「シリウスはどこの寮なんだ？あー……やっぱスリザリン？」
ジェームズはブラック家がスリザリンと思い出したのかそう聞いてきた。
ｼﾘｳｽ「いや、恐らく俺は初めてグリフィンドールに配属されるさ」
もちろんコイツも、と言いやっと私を押さえつけていた手から開放された。
『まあ、シリウスと一緒のところの方が嬉しいかな』
ｼﾘｳｽ「お前、……なあ……！！」
『何よ』
ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「じゃあ僕は可愛い女の子を探しに行こうかな？
目の前の女の子はもうパートナーがいるみたいだし。」
ｼﾘｳｽ「……ああ、行ってこいよ」
『シリウス？』
ｼﾘｳｽ「ちょっと寝る。あいつ戻ってきたら起こせ」
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作者名：クリームソーダ | 作成日時：2024年2月4日 16時
