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その授業というのは、箒の授業であった。
ｼﾘｳｽ「A、飛ぶ合図がなったらみんなで抜け出す計画だ」
『また変なことして……』
シリウスはあの3人と絡むうちにどんどんと悪ガキになって言った。
ｼﾘｳｽ「Aも来るだろ？」
『もちろん』
しかしそれは、Aも同様であった。
5人は先生の合図とともに上空へと飛び立ち、
そのまま丸1日戻ってこなかった。
『箒って楽しい！！！』
先頭にジェームズ、そしてシリウス、Aが3人並び、
その後ろをリーマス、そして少し後ろで必死にピーターが着いてきていた。
ｼﾘｳｽ「どうだ？来てよかっただろ？」
『うん！！！』
ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「シリウスー、横ばっか見てると落ちるぞ」
ﾋﾟｰﾀｰ「うわあ！？」
後ろでピーターの声が聞こえて振り向くと
ピーターがバランスを崩していた。
ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「そろそろ降りるか、疲れただろ？」
5人は湖のほとりに降りた。
ピーターは結局着地の時にバランスを崩して
びしょ濡れになっちゃってるけど。
ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「Aは怒ると思ってたけど」
『まさか。楽しそうだったから。』
ｼﾘｳｽ「戻るのもダルいしサボるか」
『ええ…マクゴナガル先生怒りそう…』
ﾘｰﾏｽ「きっともう怒ってると思うよ？」
あ、たしかに。
ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「シリウス、リーマスのこと睨みすぎだ。」
ｼﾘｳｽ「A、眠いんじゃないのか？」
『…うん、だって寝れてないし……』
ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「何かあったのか？まさか勉強か？」
ジェームズは爆笑しながら聞いてきた。
笑いすぎ。別に勉強じゃないし。
ｼﾘｳｽ「Aは横に誰かいねえと眠れないんだよ」
家ではお母さんが側にいてくれてたから。
ﾘｰﾏｽ「何かトラウマでもあるの…？あ、ごめん」
リーマスはAの傍でこちらを睨んでくるシリウスに怖気付き思わず謝った。
シリウスはあの白馬の王子様事件からリーマスとAが会話をすると不機嫌になっていた。
『トラウマ、なんてあったかな……？』
ｼﾘｳｽ「まあいいから暫くはここにいるし、寝てろ」
シリウスが草上にマントをひいた上に寝転んだ。
ｼﾞｪｰﾑｽﾞ「で？シリウス知ってんだろ？こいつのトラウマ」
Aが寝たのを確認すると3人は心底気になっていたという表情でこっちを見ていた。
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作者名：クリームソーダ | 作成日時：2024年2月4日 16時
