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ｼﾘｳｽ「A〜！！逢いに来たぞー！」
昼過ぎにシリウスは我が家へと再びやって来た。
いや、こいつは毎日のように入り浸っているのだが。
『で？今日は何をするの？』
シリウスはいつも私に新しいことを教えてくれる。
それは遊びだったり、お話だったり、
そう、マグルの事だったり。
ｼﾘｳｽ「Aはホグワーツのどの寮に入りたいんだ？」
『寮？』
今朝手紙が届いたシリウスの頭の中は
どうやらホグワーツ一色らしい。
単純な男だ。
ｼﾘｳｽ「俺はグリフィンドールだ！！」
『私はお母さんのいたスリザリンかお父さんのいたグリフィンドールだなあ、』
ｼﾘｳｽ「じゃあお前もグリフィンドールに来い！」
でも、ブラック家は代々スリザリンなのに。
そんなことを言ってもシリウスの機嫌が悪くなるから言わない。
『でも寮って自分で選べるものなの？』
ｼﾘｳｽ「選ばせて貰えなくても俺は脅してでもグリフィンドールに行く。家なんかレギュラスに任せるよ俺は」
そう言いながらシリウスは私が今朝読んでいた本を勝手に開いた。
ｼﾘｳｽ「なんだこれ！！恋愛モノじゃん！！」
『ちょっと！勝手に見ないでよ！』
ｼﾘｳｽ「…何、恋愛に興味でもあんの？」
『……うっさい。』
ｼﾘｳｽ「しかも白馬の王子様とか出てくるじゃねえかこれ！」
『うるさいわよ！返して！』
別に白馬の王子様に憧れたって良いじゃない！！
ｼﾘｳｽ「まあAは白馬の王子様なんかいなくても俺がいるけどな？」
『早く黙らないとその口塞ぐわよ』
ｼﾘｳｽ「ああ、口で？なら喜んで話すけどね」
そう、この男はこうやっていっつも私をからかってくる。
それも、物心着いた頃には既に始まっていた。
『もう知らない！』
ｼﾘｳｽ「ごめんってー、なあー」
時期に父様と母様が帰宅してシリウスは悔しそうに帰って行った。
今日こんなに落ち込んでても明日にはまた調子に乗ってやってくる。馬鹿だ。
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作者名：クリームソーダ | 作成日時：2024年2月4日 16時
