あんな男、好きになりたくない。【シリウス･ブラック】 (ページ5)

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A･アーバスノットは、純血の魔女である。

彼女の家系は代々スリザリンに属しており、
彼女はシリウスと同じく反発してグリフィンドールへと入った。

しかし彼女の親は何も言わなかった。

いや、言えなかった。

彼女の両親はヴォルデモートに殺されていたから。

そんな彼女は、同じ境遇のシリウス･ブラックに惹かれていた。

本人は、気がついておらず先日気づいたばかりだが。

ﾘｰﾏｽ｢A。チョコ食べる？｣

『……びっくり、した』

ﾘｰﾏｽ｢ああごめん、驚かせるつもりはなかったんだ｣

談話室で授業をサボって本を読んでいると、
突然友人の声がした。

『リーマス、授業は？』

ﾘｰﾏｽ｢君が言える？｣

『……そうだね、なんだか今日は動くのも億劫で』

リーマスは、チョコを食べると元気になるよと言って私に渡してきた。

ﾘｰﾏｽ｢シリウスと、何かあった？｣

意表をついた質問をされ、慌てて隣に座るリーマスを見た。

ﾘｰﾏｽ｢シリウスと女の子が一緒に居るところ、見ちゃった？｣

『……皆、シリウスに彼女がいたこと、知ってたの？』

ﾘｰﾏｽ｢うん。｣

『…………私が、シリウスを好きなのバレてたの……？』

ﾘｰﾏｽ｢少なくとも僕にしかバレてないと思うよ。
僕はずっと見てたから気づいたけど｣

『忘れようと思って。全部。』

･

ﾘｰﾏｽ｢じゃあ、僕を使いなよ｣

･

『え？』

ﾘｰﾏｽ｢僕のことを好きになってよ。｣

『……リーマス？』

ﾘｰﾏｽ｢……ごめん急に、でも考えて欲しい｣

ﾘｰﾏｽ｢僕は君が好きなんだ。｣

リーマスはそう言って部屋から出て行った。

え、何？

告白、された？