あんな男、好きになりたくない。【シリウス･ブラック】 (ページ2)

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ジェ｢遅いぞ！何して…………どうしたんだ？｣

『ごめん遅れて、どうしたって何？』

リリー｢A、貴女どうしたの？顔色が酷いわよ｣

嘘、そう言って鏡を覗けば、血色のない顔が映っていた

『……本当だ。』

ジェームズが心配なんかするから何事かと思った。

リー｢チョコ食べる？｣

『貰っておこうかな』

リーマスにチョコを貰うと、少し安心した気がした。

リリー｢何かあったの？先生に怒られた？｣

『いや、特に何も無かったの。遅れて急いできたからかもしれないわ』

5人で並んで食堂へと歩いて行った。

今日のお昼はなんだろう。

ピーター｢シリウスは？｣

その言葉に心臓がはねた。

ジェ｢どうせその辺で……あ、…まだ寝てるんじゃないか？｣

リリー｢そうかもしれないわね｣

みんなは、知らないのだろうか。

シリウスの彼女について。

いや、知ったところで何も意味が無いのだから、

私が詮索することでもない。

リー｢A！今日のお昼はかぼちゃスープがあるらしいよ！｣

リーマスに手を引かれ、大広間のいつもの席に座る。

いつもより顔色が悪いせいかみんなに無理やりご飯をねじ込まれた。

放課後、談話室に戻るとシリウスが寝ていた。

ジェ｢こいつ、今日1日授業サボりやがって｣

リー｢体調でも悪いのかと思ったけど、そうじゃないみたい｣

リリー｢A……？どこ？｣

ただ、シリウスの顔を見たくなくて、
何も言わずに自分のベッドに流れ込んだ。

その日は夕食を食べる気になれず、そのまま寝てしまった。

そのおかげでシリウスに会うこともなかったけれど。