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『私、最近好きな人が出来たの』
犬はびっくりしたように私に吠えた。
『どうしたの、今まで吠えたことなんてなかったじゃない』
撫でていると落ち着いたようで私の膝の上に乗ってきた。
『すごくかっこいい人なんだけど、彼、すごくモテるから』
どこか不貞腐れた態度の犬に私はクスッと笑った。
『リリーに相談したのだけど、ちゃんと想いを伝えるべきだって言われちゃった。』
犬はまるで話を聞いてないように眠ろうとしている。
犬だもの、当たり前よね。
『犬のあなたにこんなこと、言うのもね。』
ポツポツと雨が降ってきた。
犬はどこかへ姿を消し、私も校舎へと戻り午後からの授業に取り組んだ。
その日から、今までの比にならないほど
シリウスが私に絡んでくるようになった。
シリ「どこに行くんだ？俺も行く」
シリ「魔法薬学は俺とペアになろう」
シリ「次のホグズミード、俺と行かないか？」
もう避けるのも限界に近づいていたし、
私だって好きな人から完璧に逃げるなんて強い精神力を持ち合わせていない
でもそんなある日、シリウスは私に言った。
シリ「A、クリスマスパーティー、俺と行かないか」
きっと去年も参加したスラグ･クラブのパーティーのことだと思う。
『…でも、』
シリ「……いや、その前に大事なことがあるな
時計台に来てくれ今夜、夕食後に」
これじゃあまるで告白だ。
ああ、絶対顔が赤くなってる。
おかげで夕食は全く喉を通らなかったし、
リリーにもジミーにも心配された。
シリ「……来てくれたのか」
『うん、まあ』
シリ「Aが好きだ。」
シリウスは、私が想像してた通りのことを口にした。
シリ「お前は、他のやつが好きなんだろうし、
俺の好意は邪魔かもしれねえけど、」
ああ、あんなに避けてたから誤解が生まれてしまったのかもしれない。
『し、りうす、』
シリ「振らないでくれ、好きなんだ、」
『……わたしは、あなたがこわい。』
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00137R(プロフ) - 泣きすぎて眼鏡がべちゃべちゃになりました...こんなに素敵な作品に出会えて幸せです☺ (2月17日 23時) (
レス) id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリームソーダ | 作成日時：2024年1月31日 0時
