【完結】兄の親友と恋をした【シリウス・ブラック】 (ページ8)

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それからしばらくして、私たちは6学年になった。

新学期になるまでシリウスはうちで過ごしていたけれど。

シリ「A。」

『…………。』

私は、恋を自覚したあの日から、

シリウスを避け続けている。

まあ、シリウスは絡み続けてくるけれど。

ジェ「一体どうしたんだ？何かされたのか？」

『何もされてないけど、』

ジミーに相談できるような事でもない。

リリー「A、逃げてばかりではダメよ！」

『別に逃げてないわ』

リリー「嘘よ。あなたはシリウスを避けてるわ」

リリーの言ってることは事実だ。

『じゃあどうしたらいいの？私はシリウスを好きになりたくなかった！！』

彼は常に何人かの女性とお付き合いしてたらしい。

私はその中の1人になるなんてお断りだ。

彼が今までその子たちに愛を囁いたってことも考えたくない。

私の中でシリウスの存在が大きくなっている証拠だった。

リリー「シリウスは、あなたと出会ってから一切そういう事は無くなったわ。」

『……違うの、怖いの。私が、自分じゃ無くなるような気がして』

リリー「…恋はもっと楽しいものよ、A。」

『嫌だ、楽しくない、辛いだけよ！！』

リリー「A。」

好きなの。どうしようもなく。

リリー「シリウスは、あなたを傷つけないわ。」

嘘よ、こっぴどく振られるかもしれないし、

何股もするかもしれない。

こんなに好きな人を信じられない自分が何より嫌だ。