【完結】兄の親友と恋をした【シリウス・ブラック】 (ページ7)

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翌日から、シリウスは私に付きまとうようになった。

シリ「なんの本を読んでるんだ？」

『なっ……近いわよ！！』

頬がくっつきそうなぐらい近づくシリウスに、
Aは真っ赤な顔で文句を訴えた。

ジェ「シリウス。」

シリ「ごめんって」

そうやってちょっかいかける度にジェームズはシリウスを睨んだ。

『…リリー、私、相談があるんだけど』

女子寮の自分のベッドで隣のベッドにいるリリーに話しかけた。

リリー「どうしたの？何か悩み？」

珍しい、そう言ってリリーは私のベッドに腰掛けた。

『最近、すごく胸が苦しいの。』

心臓がドキドキして、

体が強ばるような感じがするの。

リリー「……恋だわ！」

『え？』

リリー「相手は誰！？気になるわ！」

『え、あ、リリー、ちょっと待ってこれは恋じゃ、』

リリー「……じゃあそれはどんな時に起こるの？」

リリーは疑うように聞いてきた。

『……今日、シリウスが私に顔を近づけてきたでしょう？』

リリー「…ああ、あの本を読んでる時ね、……まさか、シリウス？」

『……すごく、ドキドキして、おかしくなりそうだった』

リリーはワクワクしながら恋だわ！とまた言った。

『恋じゃない、！だって私、わたし』

リリー「じゃあ、シリウスが他の女の子とスキンシップを取っていたらどう？他の女の子と話していたら？」

『……いや、』

リリー「A、恋をするって素敵なことよ。怖いことじゃないの。」

リリーは私の手を握って言った。

リリー「でも私、少し心配。」

『シリウスは、女誑しよ。』

リリー「そうよ。だからあなたが傷つくのは、私嫌よ」

全てを投げ出したかった。

それくらい、何も考えたくなかった。

恋って楽しくない。恥ずかしくて、苦しくて、怖い。