【完結】兄の親友と恋をした【シリウス・ブラック】 (ページ6)

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正直、少し緊張していた。

シリ「一緒に、踊らないか」

『あら、踊れるの？』

シリ「これでもブラック家の嫡男だったんだぞ」

『ブラック家って有名なの？』

シリ「……聞いたことないのか？Aも同じ純血だよな」

『ごめんなさいシリウス。私、その、』

ジェ「僕の妹に変なこと吹き込むなよ。Aは準決もマグルも何ひとつとして僕は教えてない。変なことに巻き込まれても困る。」

シリ「……過保護過ぎないか？」

リリー「私もびっくりしたわ。ポッターがここまで過保護だなんて初めて知ったもの。」

シリ「まあいい。僕と踊ろう。」

『少しだけね？』

リリー「ポッター。そんなに睨んでも変わらないわよ」

ジェ「……シリウスの奴、本気だと思うか？」

リリー「さあ？少なくともAは惹かれ始めてるわね」

ジェ「Aが傷つくなら、俺はあの二人が一緒になるのは認めない。」

リリー「あら、意外と上手くいかもよ？」

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『シリウス、ダンス上手いのね』

シリ「ああ、Aも上手いな」

『からかわないでよ。さっきから何度も足踏んでるわ』

シリ「羽のように軽いから気が付かなかった。」

正直、ジミー以外の男性と踊るのは初めてなのだ。

だから、はっきりシリウスの顔が見れない。

シリ「こっちを向いてくれないのか？」

『……むり。』

シリ「傷つくんだが。」

嘘つけ。

全部慣れてるくせに。

ああ、もうイラつく。

イラついて思いっきり顔を上げるとシリウスと目が合う。

灰色の瞳が私を見つめていた。

お互い目が離せずに、少し気まずくなる。

先に目を逸らしたのはシリウスだ。

『こっち向けって言ったじゃない。』

シリ「うるさい。見つめろなんて言ってない」

ダンスがこんなに楽しいなんて知らなかった。

それとも、相手があなただからなの？

その灰色の瞳を見るだけでドキドキして、

とても苦しい。

あなたが、私だけのものになったらどれだけ、

どれだけ嬉しいか。