【完結】兄の親友と恋をした【シリウス・ブラック】 (ページ32)

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俺はあのハロウィーンの日、

ピーターが無事なのか確認しに隠れ家へと向かった。

しかしそこはもぬけの殻で、不吉な予感を感じ空飛ぶオートバイでジェームズ達の元へと急いだ。

秘密の守人に、ピーターを推薦したのは俺だ。

Aにも告げずに変更した。

そこにあったのは、リリーとジェームズの死体だけだ

ピーターが裏切ったのは、容易に理解出来た。

俺がピーターを、推薦したからだ。

俺が、俺の、俺のせいだ。

ハリーを家から連れ出すと、1人の男がいた。

｢ハリーを……俺はハリーの名付け親だ。ハリーを育てさせて欲しい｣

ハグリッド｢すまん、ダンブルドアに言われてるんだ｣

｢じゃあせめて、これを使ってくれ。俺にはもう必要が無いだろう｣

自分が乗っていたオートバイをハグリッドへ渡した。

ハリーは、スヤスヤと寝ていた。

結果的に、俺はピーターに嵌められ、

アズカバンへと投獄された。

｢……ジェームズ、リリー、すまない、俺のせいで｣

Aは、無事でいるだろうか

……俺を、見限っただろうか

兄や親友を奪ったと思っているかもしれない

ああ、Aに殺されるなら、悪くはないかもしれないな

12年が経った。

クロスワードの為に貰った新聞に、

あいつの姿を見た。

ピーターだ。

アニメーガスになって生き延びていたのだ。こいつは

俺はその後すぐにアズカバンを抜け出し、ホグワーツへと急いだ。

誤算だったのは、直ぐにAに見つかったことだ。

『シリウス……』

とても、とても小さな声だったが
直ぐに分かった。

殺される、だろうか。

ああ、そうなら、抵抗はしない

罵倒されようが、殺されようが、

私は、Aなら喜んでそれを受けるだろう。

12年がたっても、愛しているのだから。

しかし、あろう事かAは俺に抱きついた。

もし俺が本当の悪党だったなら、Aは死んでいた。

どうしてこうも危ないことをするんだ。

私が抱きしめてもいいのだろうか

迷いながらも抱きしめると、Aは笑った。

昔のように。

私が惚れたあの笑顔で。