【完結】兄の親友と恋をした【シリウス・ブラック】 (ページ25)

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あの日、ゴドリックの谷で2人を救えなかったことを、今でも悔やんでいる。

『ハリー、貴方だけは守ると、そう決めたのよ』

ハリー｢でも、でも僕の親戚は、ダーズリーだけだって、｣

『ハリー！その日記を壊すのよ！！！
ステューピファイ！！！』

トム｢ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！！！｣

ヴォルデモートは記憶だ。

ただの日記に過ぎない。

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ハリー｢先生…あの、お話してもいいですか？｣

事件が落ち着いた後、ハリーが私の部屋を訪れた。

『ええ、そうね。話す時が来たのかも』

ハリー｢先生と僕は、血が繋がっているんですか？
もしかしてペチュニアおばさんと母さんの姉妹？｣

『ハリー、貴方は、私の兄によく似てるわ。』

ハリー｢！…父さんの、妹？｣

ハリーは驚いた顔をして、そして、俯いた。

ハリー｢どうして、どうして迎えに来てくれなかったの？｣

ああ、そう思ってしまうよね、

『私はあの日、ハロウィーンの日、
親友とたった1人の兄を亡くしたの。』

シリウスの事は、話すべきじゃないわよね。

『食事も満足に取れない日が続いて、
まるで死人のようだとみんなに言われたわ。』

ハリー｢僕のお母さんとお父さんを愛していたから…？｣

『そう、愛していたわ。だから、辛かった。
あの二人がもういない事実を受け入れられなかった。
だからダンブルドアは、あなたをダーズリーの家に預けたの』

ハリー｢あの時、僕を守ろうと立ちはだかってくれた先生が、とても嬉しかったんだ。｣

それでも私は、未だ、あの2人を、

あの3人の事実を、受け入れられていない。

『本当は今すぐ一緒に暮らそうと言いたいところだけど、ごめんなさい。私、本当に未だ、受け入れられていないの』

ハリー｢僕大丈夫だよ。だからさ、もし、もし大丈夫になったら、僕と一緒に暮らして欲しいんだ｣

家族として。

……シリウスがそばに居てくれたら、どれだけ幸せだろう。

そんなことは、口に出すことさえ許されない。