【完結】兄の親友と恋をした【シリウス・ブラック】 (ページ20)

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ハリー「先生！」

その後、ハリー達は私に構い、頼るようになった。

ハー「先生の苗字ってなんなの？誰に聞いても知らないって言うの」

ロン「学校の七不思議のひとつさ！！」

『あら、そんなくだらない七不思議があるの？』

生徒たちは私の素性を知らない。

ポッター家に所属していたことも、

アズカバンの囚人であるシリウス･ブラックと婚姻を結ぶ関係にあったことも。

知っている先生方は何も言わない。

あのセブルスでさえ、この話題で1度は私を責めたものの

生徒に噂を広めたりはしなかった。

ハリー「先生はニコラス･フラメルについて何か知ってる？」

『ニコラス･フラメル？……あなた達何をしようとしているの？』

3人は黙り込んでしまった。

ニコラス･フラメル。
賢者の石を作り上げた人物

そして今、ホグワーツにはその石がある。

『…変なことに首を突っ込むことは辞めなさい。』

ハー「でも先生！」

ジミーによく似た容姿だ。

その顔を見る度に私は、あの夜を思い出す。

『危ないことはしないで、あなたの両親がどうしてあなたを命懸けで守ったのかっ、』

そこまで言ってすぐに辞めた。

11歳の男の子に背負わせるべきでは、無い。

ハリー『…先生？僕の、僕の両親を知っているの？』

『知らないわ、』

ハー「とても、親しかったんじゃないんですか？」

ロン「…」

『知らない！！これ以上詮索するならグリフィンドールから大量に減点することになりますよ』

3人はそう脅せば焦ったように出ていった。

ハリー達が賢者の石を守ったとダンブルドア校長に聞いたのは、しばらく経った後だった。