【完結】兄の親友と恋をした【シリウス・ブラック】 (ページ19)

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幾度の夏を越え
また組み分けの儀式が始まった。

どうでもいい、うるさいのは、きらい

不意に、マクゴナガル先生が呼んだ名前に意識をひかれた。

「ハリー･ポッター」

ガタンっと思わず椅子から立ち上がった。

『…ハリー』

そこには10年前にあった時より成長し
ジミーと同じ容姿にリリーの目をした男の子がいた

大広間の生徒たちの声によって私は目立つことはなかった

校長「ハリーには、君が親族と言うことは伝えてはおらん。じゃがいずれ気付くだろう。君は全てを諦めたつもりでいる。しかし、未だに君はハリーを、そうじゃな、リリーとジェームズ、そしてシリウス･ブラックのことを忘れず事が出来ずに思っている。ハリーはいつか、君のその愛に気付くだろう。」

私が、まだあの3人に囚われているって？

そう、その通りだ

皆シリウスが親友を売り、殺したと思っている。

シリウスは、そんな人じゃない
私が誰よりもそれを知ってる

スネイプ「だからあの男を信じるに値しないと言ったのだ」

『セブ…』

昔は、リリーの友人としてお互い仲良く過ごしていた

しかし今はただのいがみ合う同僚だ

『私知ってるのよ、あの人に予言を伝えたのは貴方だわ。シリウスを責める前にあなたはすべきことがあるはずよ』

スネイプ「愚かだ。お前も、ブラックも」

『シリウスは親友を売ったりしないわ！』

私が信じないで、誰が彼を信じるの？

スネイプ「ポッター、なんだその目は。グリフィンドール10点減点」

その日、私はたまたまセブルスがハリーに罰則を与えるところに遭遇した。とんでもない理由だ

『ハリー、ウィーズリー、グレンジャー、御機嫌よう。
それにスネイプ教授も…あら随分とお怒りのようね？』

ハリー達は突然の私の登場にびっくりしていた。
それもそのはず、私は他の生徒たちから冷徹女と呼ばれてるのだから。

スネイプ「今しがたこの生徒らに減点をしたところだ。
吾輩を睨んでいたからな。」

『まあ！あなた達、そんな事したの？』

グレンジャー「そんな！まさか！」

『でも教授は睨まれたと言ってるわ…被害者がいるならそうなのかもしれないわね。スネイプ教授も睨むなんて』

ハリー「…ごめんなさい」

『あら、どうして謝るの？素敵じゃない
私、とても気分が清々しいわ。グリフィンドールに10点あげるわ』

廊下の生徒たちが唖然としていた

Aが生徒に点数をあげることは無い

しかし人を庇って点数を与えたのだ