【完結】兄の親友と恋をした【シリウス・ブラック】 (ページ15)

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でも、Aは急に俺を避けるようになった。

訳を聞こうにも聞く前にどこかへスルリと消えてしまう。

だから、この姿じゃAは逃げる。

だから、犬の姿で近づいた。

これならそばに近づいてもAは逃げないし、
舐めても拒否しない。

『好きな人がいるの』

犬に恋愛相談だなんて変わってるがそれすら愛おしい。

誰なんだお前の好きな奴は。

だから、最近俺を避けるのか。

クリスマスパーティー、Aがそいつを誘う前に俺から誘う必要があった。

クリスマス、恋人たちの日。

だから、俺はAに告白すると決めた。
時計台で。

どうせ振られる。

振られたら、そうだな、生きていけないだろうな

『私は、あなたが怖い』

彼女を怖がらせた自分が嫌になった。

『だってシリウスは、何人も彼女がいるって聞いたし、とてもモテる。』

「Aに会ってから俺はお前しか見えてない」

『私、シリウスが好き』

「そうか……え？」

てっきり振られるかと思った。

だってお前には好きなやつが

うっかり犬になっていたことを教えてしまったが、
結果オーライだ。

だって、こんなに可愛いAが俺の彼女で、
クリスマスも一緒にいられるのだから。

『シリウス、大好き』

麻薬のように俺をおかしくさせる。

俺をこんなにおかしくしといて、

なあ、なんで今更俺を避けるんだ？