【完結】兄の親友と恋をした【シリウス・ブラック】 (ページ13)

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「あなたのせいよ」

その日、Aはリリーやジェームズ、シリウスが傍を離れた隙に上級生にトイレに呼び出されていた。

「あなたが現れなきゃ、私はシリウスと付き合ってられたのよ！！」

ドンッと肩を突かれ、思い切り尻もちを着いた。

あー、痛い。

もうすぐ授業が始まる鐘が鳴る。

「貴方なんか、ジェームズのおかげで相手にされてるだけよ。どうせ捨てられる！！！！」

嫌なことばかり、言ってくる。

「あら、その通りで何も言えない？」

『シリウスは、私のことを好きだって言ってくれたわ』

「だから、何よ。ふざけないでイライラするのよ」

彼女は杖を取り出した。

え、まさか、私に呪文を？

「しばらく寝てなさいよ。ステューピファイ！！！」

大勢に1人で立ち向かえるはずもなく、

私は呪文で気絶した。

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目が覚めると、私はトイレの個室に置き去りにされていた。

服はビショビショだし、持っていた教科書も破られてた。

『さいっあくだ、』

時計は既に夜を示していて、

夕食が始まる時間だった

濡れた状態で行く訳にもいかず、

その日の夕食は諦めて1人で寮に戻った。

次の日、尻もちの時についた手が赤く腫れていた。

左手で良かった、利き手じゃないから。

リリー「A？昨日夜ご飯の時いなかったけど大丈夫？」

『ええ。昨日眠くて早く寝ちゃったみたいなの。』

最初はみんなに隠していた。

けれど次第に、リリーに隠せないほど被害は大きくなっていった。

リリー「ホントのことを言いなさい。
誰に教科書を隠されたの？あなたの私物を壊したのは誰？」

『私、そんな事されてないよ。』

リリー「分かってるわ！！どうせシリウスの元カノの誰かよ！！！」

心底心配した顔でリリーは私を見つめた。

『私は本当に大丈夫よリリー。次の授業が始まっちゃうわ、行きましょ？』

リリーは納得いかない顔をした

でも、リリーまで巻き込めない
私ひとりで解決するんだ

「シリウスと別れろよ」

「お前なんかしね」

「全然釣り合ってない」

無視と暴言

女子は怖いとはよく言ったものだ

全くその通りなのだから

私は、シリウスに悟られないように次第に距離を置くようになった。
リリーにも、迷惑がかかるかもしれない。

私は、シリウスとも、リリーとも、ジェームズとも、
みんなと距離を置くようになった