私にだけ雪が降る （SnowMan）

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照 ｢目黒、？！｣





佐 ｢目黒！｣








ある日の練習中、


自販機でみんなに頼まれたジュースを買っていたら、練習室からみんなの慌てた声がした







蓮さん、？








おつりも取らずに、急いで練習室に入ると


メンバーに囲まれた蓮さんが、足首あたりを押さえて苦しそうな顔をしていた







｢…蓮さん｣




辰 ｢Aちゃんごめん、救急箱！｣




｢は、はい！｣








救急箱を持って戻ると、照さんと辰哉さんが肩をかして、蓮さんを持ち上げていた




そのまわりに、他のみんなが心配そうに集まっている





辰 ｢歩けそうか？｣





蓮 ｢…きついっす｣




照 ｢これただの捻挫じゃねぇな、｣







辰哉さんと照さんが、少し動くぞ と座らせようとするだけで



うぅ…と、眉間にしわを寄せて、辛そうな声を漏らす






｢あの…これ、｣





辰 ｢ありがとうAちゃん｣






｢…あの、私が包帯巻いてもいいですか｣







思わずそんなことを言っていた




私がフラフラの時に、1番に助けてくれた蓮さんを

今度は私が助けたい 。






辰 ｢…大丈夫、？｣





翔 ｢ふっか、Aに任せれば大丈夫｣








辰哉さんから包帯を受け取り、座っている蓮さんの足首にそっと触れた







｢少し触りますね、｣





蓮 ｢…っ、そこ痛い｣





｢ここですね、？少し足あげますよ｣






昔から、翔太が怪我した時 絶対に私が包帯を巻いていた



そのせいか、医療に興味を持ち、大学も看護学校に進学した







だから分かったの





これは、ずっと前から痛かったのに我慢してたんだ、って 。







｢…蓮さん｣





蓮 ｢ん、？｣





｢ずっと我慢してましたね、これ｣





｢私には無理すんなって言っといて、｣





蓮 ｢…そんなこと、｣





｢だめですよ、もっと頼ってください｣





｢そのために私がいるんです、｣








包帯が巻き終わって、顔を上げたら



どことなく顔が赤い蓮さんがいた









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