仲良し家族*9 (ページ44)

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＊はなれないページ44

潤Side

:「………はぁ……」

………、

:「はぁ～あ……」

んぁあーーっ！！ったく！！

潤:「うるせーっ！」

リビングのソファーで寝そべっている身体に向かって怒鳴る。

その正体は、

翔:「……だってさ……はぁ……」

我が家の頭脳派、次男の翔兄。

潤:「ったく…、ほんとまーのことになると、
こうなんだから…」

翔:「だってさ、……お前は寂しくねえの？？
雅紀が俺と同じ位になった時のこと、想像してみろよ。」

そう…今回翔兄を悩ませているのは、
雅紀が大人になって、自分から離れていってしまうかもしれないってこと。

そりゃあさ、俺らだって両親が居た時は
両親に縋っていた。
反抗期、みたいなものは皆あった気がするけど、仲良くしていた気がする。

でも、それが。
両親が亡くなってから
必然的に離れさせられた。

俺らはそういう形だったけどさ。
雅紀もいつかは…違う形で
離れる時が来るんじゃないかって。

そう思うよ、俺は。