仲良し家族*9 (ページ35)

今日:2 hit、昨日:10 hit、合計:332,554 hit

＊ページ35

翔Side

国:「お迎えありがとうございます。
雅紀くん、今さっき寝れて…。」

保健室に行くと、
カーテンで仕切られてるベッドに寝ている雅紀の姿。

ちょっと疲れが出たかな。
雅紀の頬にそっと手を触れる。

「すみません、国分先生。
えっと…、村上先生は。」

国:「先程、お迎えに来られたことをお伝えしましたので、直ぐ来られるかと。
あ、雅紀くん…お父さん迎えに来てくれたよ。」

雅紀の目が、少しづつ開いて、
俺の姿を捉える。

「雅紀。帰ろうな…、どこが痛い？
……泣くな、泣くな。」

俺が来て安心したのか、俺に手を伸ばして涙をポロポロと零す雅紀。

その伸ばして来た手をギュッと握って、
頬に流れた涙をハンカチで拭ってやる。

村:「すみません、お待たせしました。
雅紀くん、お父さん来てくれはったね。

今日の給食食べる時間に、俊介くんが私に
雅紀くんが具合悪そうだと伝えてくれて…。
すみません、早く気がつかずに。」

「いえいえ、こちらこそ。
具合が悪くなったら言うように言ってはいるんですけど…。
雅紀、俊介くんが気づいてくれたの？
自分で言わなきゃダメだろ？
具合良くなったら俊介くんにありがとう言おうな。」

村上先生が持って来てくれたランドセルを肩にかけて、雅紀を抱き上げる。

村:「雅紀くん、また学校でな。」

雅:「ん…」

村上先生が、雅紀の顔を覗き込みながら
優しく話しかけてくださる。

雅紀は怠いのか、俺にくっついたまま。
早く、帰って休ませた方がいいね。

「すみません、ありがとうございました。
失礼します。」

先生方に頭を下げて、保健室を後に。

さ、お家でゆっくり休もうか雅紀。