仲良し家族*9 (ページ12)

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翔Side

雅:「……おなか、…いたぃ…」

「え、大丈夫か？トイレ行く？」

それからお昼も食べて、
雅紀が乗れそうなアトラクションに並んでた俺達。
あと少しってところで、雅紀が
お腹に手を当ててしゃがみ込んでしまった。

和:「さっきのお昼に飲んだ
オレンジジュースが冷たすぎたかな…。」

智兄は、今救護室に行っちゃってる。
さっき、倒れちゃった人が居て智兄が付き添ってあげたんだ。

潤:「俺らも出るか。まー、もうちょっと我慢な。」

「いや、お前らは乗っておいで？
下手に全員で列抜けた方が他のお客さんにも迷惑だから。」

和と潤はちょっと、不服そうだけど、
せっかく並んだんだし、雅紀も気にしちゃうから。

立てそうにない雅紀をそっと抱えて、
キャストの方に声をかける。

「すみません、具合が悪くなってしまったようなので、列を抜けさせて頂けますか？」

キャストの方は心配そうに、
”他のキャスト呼びますか？”とか、”救護室に連絡取りましょうか？”って言ってくれたんだけど断った。

何かあったら智兄に連絡できるからね。

雅紀を抱えたまま、
近くのトイレへと向かう。

途中で、

雅:「ごめんね……とーちゃ…っ」

って雅紀が言うから、

「いいんだよ。ほら、もうすぐだから。」

って、雅紀の背中をさすりながら答えた。