仲良し家族*9 (ページ2)

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翔Side

渋:「俺、いつもこんなんやって(笑)
まぁ、智の甥やったら、
なんかあったら智が俺に連絡してくるやろ。
ま、この間会ったけども、
雅紀くんが脳外くるって久々やな。
あれか、腹部外傷の時に念の為頭部のCT撮った時以来か。」

「ふふっ、そうですね。この間はお見苦しいところを見せてしまってすみません。

その節はありがとうございました。
また、いつも兄がお世話になってます。」

そう、今回診てくれたのは、
智兄と同期の渋谷先生だった。

智兄とも仲良くて、
家にも遊びに来たことがある。
若くても、凄い優秀な方で。
渋谷先生と話してて、
俺の肩がいつも通り撫でた気がする。

渋:「一回吐いてるからな、
倒れた時、反応鈍かったらしいし、
気をつけてみとってやってくれ。
貧血の方は、智に任せとくからな。
とりあえず、帰ってええよ。」

「ありがとうございます。
……っしょ…。先生、またご飯でも食べに来てくださいね。」

雅紀をそっと抱えて、立ち上がると、
渋谷先生も立ち上がって
そっと雅紀の髪を撫でた。

渋:「おお、また行くわ。
あれに言っとけ、美味いたこ焼き作って待っとけってな。」

「ははっ、潤に言っときます。
では、失礼します。」

渋谷先生にお礼を言って、
診察室を出る。

国:「異常がみられなくて、本当に良かった。
村上先生には
私から報告しておきますから。」

「国分先生…いつもありがとうございます。
今回も、本当に…」

国:「いえいえ、
頭を上げてください櫻葉さん。
また、雅紀くんが元気に登校する姿楽しみにしてますから。
では、失礼します。」

頭を下げた俺に国分先生は優しい言葉をかけてその場を後にした。

さ…お家に帰ろっか、雅紀。