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翔Side
「まーさき。…まーさき…雅紀。」
潤:「……翔兄、大丈夫だって。」
智:「翔、雅紀当分起きないと思うよ?大丈夫、ね?」
仕事を終えて、
急いで雅紀の病室へ。
やっと昨日退院したのにね。
また一日で戻って来ちゃった。
「ん、でも…」
智:「点滴入れてるだけ。大丈夫。
起きた頃には顔色もすっかり良くなってるだろうよ。」
智兄が俺の雅紀の頬を触る手を掴んで、
囁く。
和:「翔兄…。今日様子みて、大丈夫そうだったら明日の夕方、退院してもいいって。
ね?大丈夫だよ。」
和が俺の肩を摑んで諭す。
潤:「まー…、早く退院して翔兄とご飯食べたいってさ。」
潤が、俺の背中に手を置く。
「……ん。ごめん。」
俺、迷惑かけてばっかり。
雅紀にも気を遣わせて、兄弟達にも心配させて。
そんな自分が情けなくて…。
智:「……翔。何度もおいら達言ってるよ?
心配するのは家族として当然のこと。
いいの…、迷惑かけたって。
その方がさ、おいらは嬉しいな。
もっとさ……頼ってよ?」
「智兄…」
智兄は、俺をギューっと。
これでもかっていうくらい、
ギューっと抱きしめた。
「ありがと……」
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作者名:あーちゃ | 作成日時:2015年1月4日 1時