仲良し家族*7 (ページ24)

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翔Side

「分かった？点滴は抜いちゃダメ。雅紀が元気になるために必要だからね？後、何処かに行く時は誰かと一緒！それか、誰かに言いなさい。お約束！」

雅:「……ｸﾞｽ、わかった…」

点滴を抜いたこと、脱走したことを軽く注意した俺。
智兄は、脱走したのは自分のせいって言ってたけどね。
雅紀が悪いから、それは。

「ん。話してくれてありがとう。少し、熱あるな…、お昼寝しな？とーちゃん居るから。」

雅紀を抱きながらそのまま寝かせる。

そして、二人っきりになって話してくれたこと。

ツリーに一人で先に行ったのは、
元気になるのがクリスマス後になっちゃうんじゃないかって思ったかららしい。
クリスマスが終わると、ツリーは撤去されちゃうし、元気になってからじゃないと俺に連れてってもらえないと思ったから一人で頑張って行ったんだって。

そして、ここにツリーを持ってきて欲しいって言ったのは、ツリーがないとサンタさんが来てくれないから(笑)

「……お、寝た。」

やっぱり疲れていたのか、クタッと凭れかかってきた雅紀。

「……。手紙。」

雅紀が寝たのを確認して、
自分宛の方を開く。

”とうちゃんへ
とうちゃん、まさは7さいになりました。
まさはとうちゃんがだいすきです。だから、これからもずつといっしょにいてください。
まさ”

「ふふ…、”ずつと”ってなんだよ…(笑)」

溢れてくる涙を拭って、
サンタさん宛を開く。

”さんたさんへ。
ことしはなにもいらないです。
だって、おねがいかなえてくれたから。

だけど、とうちゃんとずつといっしょにいたいです。
まさ”

「ふふ…また”ずつと”になってるし。”いっしょ”は書けるのになぁ…」

なんて、事前に
お願いをしたのかは聞かないでおくけど。

叶って良かったね、雅紀。

そして、新しいお願いも、
ちゃんとサンタさんに伝えておくから…。

雅紀はいい子だから、
絶対にお願い叶えてくれるよ。