仲良し家族*7 (ページ23)

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翔Side

智兄達が病室を出た後、雅紀は俺の胸に顔を埋めながら、俺に抱きつく。

「疲れちゃった？少し寝るか？」

雅:「ううん、ちがうの。」

「お水飲むか？トイレ行きたい？」

雅:「ちがうの。とーちゃん、つりーのあそこみて？」

顔を上げた雅紀を見つめれば、
いつになく真剣な表情。

雅紀をベッドに寄りかからせて、俺は潤が持ってきたベッド横のツリーに近づいて腰を下ろす。

すると、

「これか？」

雅:「うん。そう。んでね、こっちはさんたさんにわたして？」

”とうちゃんへ”
”さんたさんへ”

それぞれ書かれた手紙がツリーの中に置いてあった。

雅:「おうちかえったらあけてね？はずかしいから。」

クスクスと微笑む雅紀。

「ははっ、今日は帰らないし。仕事そのまま行って、直ぐにここ来るよ？(笑)」

そんな雅紀が愛おしくて、わざと意地悪を言ってみる俺。

雅:「んもぅ！」

「ははっ、ありがと。後で、お仕事の前に読むな？…………雅紀、ちょっとお話ししよっか。」

再び雅紀のベッドに上がり、雅紀を抱きしめた俺。

気になってたこと、教えてもらおうか。