仲良し家族*7 (ページ18)

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翔Side

雅:「………ﾊｧﾊｧ、っﾊｧﾊｧ…」

「お、起きたか？苦しいなぁ。」

俺が手を握った後、
すぐに目を覚ました雅紀。

ﾊｧﾊｧと苦しそうに呼吸しながら俺を見つめて、何か伝えようとしている。

「落ち着いたら、な？今は、喋んな。」

雅:「……ﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧ…っ…」

少しズレてしまった酸素マスクを
戻してやると、

俺が握っている逆の手を
弱々しく俺の顔に向かって手を伸ばす。

雅:「…ﾊｧﾊｧ、…っ、なかな、ぃで…」

「………」

雅紀には見えたんだろう。
俺が泣き腫らして赤くなった目元が。

雅:「ﾊｧ……んっ、まさ…のせ、い…ﾊｧﾊｧ」

「雅紀。」

雅紀は俺の頬に手を当てて、話し続ける。

雅:「…っﾊｧﾊｧ…まさ、やっ、…ぱ、り……ﾊｧﾊｧ」

やっぱり……？

また、お前当時のように考えてるのか？

今回、雪の中ツリーに行ったのも……。

雅:「……ﾊｧﾊｧ…、ごめ、っなさ…ﾊｧﾊｧ…」

「いい加減にしろっ！！！」

俺の頭の中は、嫌な考えでいっぱいで。

雅紀がまた、
あんな風に思ってしまっているんだって思い込んでしまって。

握っていた雅紀の手を離し、立ち上がり、
大きな声で怒鳴ってしまった。