仲良し家族*7 (ページ14)

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翔Side

「くっそ……っ！」

なかなか来ないエレベーターにイラついて、
急いで長い階段を駆け下りて、
庭園に向かう。

そして、

「ﾊｧﾊｧ……っﾊｧ…っ、、まさきっ！！」

大きなツリーの前で蹲る雅紀を抱きしめた。

雅:「ﾊｧ……とーちゃ……？」

「雅紀…？なんで、、ここにいるんだ…？」

いつから居たんだろう、完全に冷え切った身体。
雅紀の華奢な身体に降り積もった雪を払いながら、自分の着ていたジャケットでくるんで、背中をさする。

雅:「…ﾊｧﾊｧ…さんた、さ…ﾊｧﾊｧ……」

「喋るな。父ちゃん来たから！！」

雅:「…ｹﾎｹﾎｯ!…ｹﾎｹﾎｯｹﾞﾎｹﾞﾎ!…」

「雅紀っ！」

すると、突然咳き込み、
雅紀の身体がクタッと俺に凭れた。

「雅紀、聞こえるか…？雅紀…っ！？」

だんだん雅紀の身体から体温が奪われて。

雅紀の意識がなくなった。