世界最強の種族のいきのこり (ページ3)

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迷子ページ3

本日、とある学校で入学式が行われる……
実はこの学校はただの学校では無い……
なんとこの学校は
勇者の子供や魔王の子孫たちが通う、ファンタジー世界の学校なのであった……！

『…今日だったけ、入学式。
ふふっなんか久しぶりな感じがする。』

あの時の、復讐心溢れていた少女は成長し、今では立派な12歳。
人間世界で言う中学生位のお年頃だ。
夜兎族ではまだまだ小学生低学年レベルの年齢らしい。

『さて、学校って何処だろ？』

そうこの少女、重度の方向音痴である。

『ん？あそこで誰かが喧嘩してる？
丁度いいや道聞こ。』

この少女極度のマイペース
普通の人間、否、魔族は喧嘩してる所に入り、道を尋ねるだろうか？
そんな訳ないと信じたい。
少女は少々抜けているところがあるようだ。
果たして、喧嘩していた2人とは？

「～エッグベネディクトが着いちゃってるじゃない！」

…エッグベネディクトとは？
てかなんでそうなるんだ？

「どうなったらそうなんの！？」

あっ同じ事思ってる人いた。

「あんたどこの学校なの！？言ってみなさいよ！」

「えっ、えっと…じ、実は僕これから入学式で……」

「え？あなたも入学式なの？」

よしっ今だ！

『奇遇だな、私も入学式だ。』

「「いやどっから出てきたんだよ！？」」

『おお、息ピッタリ』

「「違う/よ！わよ！」」

『迷子だから道教えて欲しくて。』

「迷子！？なにやってんのよあんた」

『しょうがないだろ？地図がないんだし。』

「あんたが教えてあげなさいよ！」

「えっ？僕！？」

「いつまでこんなことやってたら遅刻しちゃうし。
それじゃあ私は先を急ぐから。」

「なっなんだったんだあの子…
ああいう子とは絶対同じクラスになりたくないな…はっ！
このままじゃ僕達も遅刻しちゃう！
急ごう！僕に着いてきて！」

『分かった。』

「ふっふう、良かった。何とか間に合った…」

『ありがとうな
そういえばオマエ名前は？』

「あっ、僕はネロ。
君は？」

『私はA。
宜しくな。』

「うん、よろしくね。」

「これより、
自己規制学園自己規制年自己規制組の入学式を始めたいと思う。」

「どんだけ名前ふせんだよ！」

おお、ナイスツッコミ。
さすがネロ←彼らは出会って10分の中です。

「しょうがないじゃん、この学校の名前マジヤバいんだから」

(えっ、僕/私そんなにヤバい学校に入学したの？)