No.450 ページ8
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「じゃあ具体的に部活動以外に晩餐会を再開させる方法を出してよ。」
「なんだよ、また秘密でやり始めればいいじゃん！
何がダメなんだよ！？」
「不法侵入はダメって言ってるでしょ！」
「はあ？じゃあ宮野はどうしたいんだよ！」
アインに指をさされ、美江はキッと目を釣り上げた。
すかさず桐ヶ谷が追い打ちをかける。
「宮野さんは部活も不法侵入も反対だそうだけど、なにか別の意見でもあるの？」
「それは…」
流石の美江も、とうとう口を噤んでしまった。
別の意見は無い。無いのだが、不法侵入はいけないことだ。
けれど美江だって秘密裏に行われる集会に心が踊らないわけではない。
どちらの意見にも賛成だからこその、どちらの意見にも反対なのだ。
「別の提案も出せないのに、わがまま言わないでくれる？」
なのにこいつは。
ぷつん。
美江の中で何かが音を立てて断ち切れた。
そんな言い方はないだろう、桐ヶ谷。
美江は悲しみにも似たような怒りに身を震わせる。
こいつは同じように氏橋にも冷たく拒絶した。
そして中村の気持ちも知らずにのうのうと生きている。
美江は怒っていた。
「わがままなのはどっちよ！
大体、なんで氏橋とそんな話をしてたわけ？
あんた、あいつのこと大嫌いだったじゃないの！」
桐ヶ谷はムッとした表情で言い返そうと唇を尖らせた。
が、そこに「私は、」と里奈が一際大きな声で発言したため、桐ヶ谷は仕方なく何も言わずに目線だけを里奈へとずらした。
「私は、晩餐会が部活動になるのに賛成します…！
あの…みんなの言ってることもすっごく良くわかるけれど、やっぱり不法侵入することはよくないと思うし…。でも、晩餐会はなくなって欲しくないから…！」
そしてそれに付け足すように「遠征として秘密基地とかに行くのはどうかな…！」と周りの空気を伺うように意見した。
「おお、いいじゃん秘密基地行くの。
そういう遠足みたいなのあると部活でも楽しいかも！」
恵林はにこやかに里奈に賛成する。
「まあ、里奈が言うなら……」とアインも渋々頷き、不貞腐れたように肘を立てて顎を乗せた。
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - ぬーんさん» しーくんほんと沼なんですよ(自画自賛)シーくん推しですか！？一緒ですね！？！？2期頑張ります！！！ (2021年3月28日 20時) (
レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ※息を吸う(プロフ) - ぬーんさん» 今回もコメントありがとうございます…！妹さん不登校なのですね…不登校は金の卵なんていう言葉も聞いたことがあります。不登校の子って、周りが思ってるよりものすごい能力がある場合があるので、妹さんも今は好きなことに時間を費やして欲しい……！！ (2021年3月28日 20時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん(プロフ) - しーくんは…んんんん幸せになって欲しいいいい！！ でも恵林ちゃんの鈍いとこも可愛いからよし！ これからもお体に気をつけて自分のペースで頑張ってください！ 二期も楽しみにしてます！！ (2021年3月27日 15時) (レス) id: ece645a423 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーん(プロフ) - 『今晩は。』一期完結おめでとうございます！ 恵林ちゃんが学校に行けるようになれて本当に良かった…！桐ヶ谷くんと二人で給食を食べるシーンすごく好きです…妹が不登校っ子なので、色々共感しながら読んでました！！ 感動！！ (2021年3月27日 15時) (レス) id: ece645a423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ※息を吸う | 作成日時：2021年3月7日 22時
