194話 エイリア石 ページ47
星二郎「……そして、5年前…………
隕石の落下、それが"エイリア石"だった
エイリア石の分析を始めた私たちは、すぐにその恐るべきエナジーに気がついた
そして、私はエイリア石の魅力に取り憑かれていった……
その素晴らしい力に……
しかし、同時にそれまで心の奥底に押し殺していた復讐心が、再びこみ上げてきたんだ……
エイリア石さえあれば、私から息子を奪った奴らに復讐できる、私の思うまま世界を支配できると……
すまない……ホントにみんな、すまなかった…………
私が愚かだった……」
ｸﾞﾗﾝ「父さん……」
そして、突然……
ﾄﾞｵﾝ!!
建物全体が揺れた
鬼道「何だ！？」
土門「地震か！？」
建物が崩壊し始めたのだ
響木「いかん！崩れるぞ！」
秋「みんな出口へ！」
だが、出口は瓦礫で塞がれてしまう……
土門「逃げ口を塞がれた！」
絶体絶命のその時……
猛スピードでイナズマキャラバンが走ってきて、私たちの目の前で止まる
古株「みんな！早く乗るんだ！！」
円堂「古株さん！」
急いで全員が乗り込む
A「待ってください！ここにはジェミニやイプシロンのみんなもいるんです！！」
全員「「！！？」」
鬼瓦「安心してくれ、彼らは私の部下が保護しに行ってる」
A「！！良かった……」
最後に乗り込もうとしたグランがふと背後を振り返る
ｸﾞﾗﾝ「父さん！！」
座り込んだ場所から一歩も動かない父さん……
グランは父さんの元へ走る
A「グラン！」
私も父さんの元へ走る、その後を円堂くんも付いてくる
ｸﾞﾗﾝ「父さん、逃げるんだ！早く……！」
星二郎「……私のことは良い…………私は、ここでエイリア石の最後を見届ける。それが、お前達に対するせめてもの償いだ」
A「！！」
円堂「何バカな事言ってんだ！こんな所で死んでどーすんだよ！そんな事してヒロトやA達が喜ぶわけないだろ！！まだ、分からないのか！みんなにはアンタが必要なんだよ！！」
グランは父さんの前でしゃがむ
ｸﾞﾗﾝ「行こう、父さん」
星二郎「……！こんな酷いことした私をヒロト、A……お前達は許してくれるというのか……」
グランは涙を浮かべながら頷く
A「当たり前だよ……！」
私たち、全員を乗せたキャラバンは脱出に成功した
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作者名：桜舞姫 | 作成日時：2016年8月21日 19時
