195話 ありがとう ページ48
脱出した後、私たちは地面に座り込んでいる
座っている私の元へ豪炎寺くんがくる
豪炎寺「A、ありがとな」
A「え？」
豪炎寺「お前が鬼瓦刑事に連絡してくれたお陰で、オレも夕香も無事でいられた」
A「え？あ、いやあれは…………」
豪炎寺「ホントにありがと」
A「…………でも結局、私は最後豪炎寺くんたちの敵になっちゃったわけだし……」
豪炎寺「それでも、ありがとな」
A「豪炎寺くん…………」
そこへパトカーが来る
そして、鬼瓦刑事の部下が……
部下「鬼瓦刑事！ジェミニストームやイプシロンの子ども達、全員保護しました！！」
A「！！よかった……」(ﾎﾞｿｯ
豪炎寺「やっぱり、お前は優しい奴だな……」
豪炎寺くんはそれだけ言って、雷門のみんなの元へ戻っていってしまった
鬼瓦「ご苦労」
鬼瓦刑事は父さんの方を見た
鬼瓦「行こうか」
父さんは頷き鬼瓦刑事の方へ歩いていく
瞳子「お父さん……！」
吉良「ありがとう、瞳子。お前のおかげで目が覚めたよ」
グラン「父さん！俺、待ってるから。父さんが帰ってくるまで、ずっと待ってるから！」
星二郎「ヒロト……」
私はヒロトの隣に立って父さんを見送る
鬼瓦「さあ、キミ達も行こう」
警察に誘導され、歩き出すジェネシスのみんな
その中で私とグランだけが立ち止まっている
瞳子「響木監督。円堂くん達のことお願いしてもよろしいでしょうか？ヒロト達の側にいたいんです」
響木「ああ」
姉さんは雷門のみんなに感謝を告げたあと、私とグランの間で立ち止まり……
瞳子「さ、行きましょ」
ｸﾞﾗﾝ･貴「「！！」」
グランに左手を出し、私に右手を差し出す
私たちは姉さんと手を見比べ、握って歩き出す
ｸﾞﾗﾝ･貴「「うん……」」
その途中で立ち止まり、みんなの方を振り返る
ｸﾞﾗﾝ「円堂くん、また会えるよね？」
円堂「あぁ！もちろんさ！サッカーさえ続けていれば絶対また会える！」
ｸﾞﾗﾝ「……うん」(微笑
A「みんな、ありがと……」(微笑
そして、私たちはみんなとは違うパトカーに乗った
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作者名：桜舞姫 | 作成日時：2016年8月21日 19時
