冠城くんの後輩。【相棒】

相棒season16 サクラ26 ページ47

Aside




Aの言葉で、美彌子は決意を固め、朝刊に決まっていたメモを見せた。


＿＿＿指示を実行すれば、娘の秘密を守られる。


右京「マリアちゃんはあなたとロシアの諜報員、
ヤロポロク・アレンスキーとの間に生まれたお子さんでしたね。
ですが、秘密はそれだけではないと、僕は思っています。
警察上層部が事実を知ってあなたを追求したとき、
あなたは見事に彼らを黙らせた。」


美彌子「私は事実を話したまでです。」


たしかに…あのことは私も美彌子本人から聞かされたけど、私も黙るしか無かったよ。


右京「たしかにそうとでも言わなければ、
たとえあなたが国を裏切っていないと言い張ったところで、幹部たちは誰ひとり信じられなかったでしょうねぇ。」


美彌子「杉下さん。」


右京「社さん、あなたがスパイ容疑で逮捕されたら、マリアちゃんは父親だけでなく、母親も失うことになる。
そして、娘のそばにいるためならば、母親はどんなことでもする。」


美彌子「どう考えようと、それは杉下さんの自由です。」


『美彌子、発表は通常の範囲内でとどめて。
脅迫者が秘密を暴露する前に、必ず事件を解決するから。』


美彌子とマリアちゃんのためにも早く事件を解決しないと…それに、先輩まで脅迫してたなんて絶対に許さない。

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