Яー20

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｢今日もダメだった.......｣





｢くそ、どうすればいいんだよ｣






帰り道、公園のベンチで虚しく作戦会議






｢あと2日あるっつっても、明後日は帰国の準備とかで忙しいし、明日が実質最後だ｣






明日......




その日で、全てを思い出させる.......？






分からない、なにをすればいいの.......







｢何かもっとインパクトの強いものがなくちゃダメだ。なんかないの？思い出の場所とかものとか｣






｢思い出の.......場所｣







無一郎との、思い出.......







あっ、







｢あれだ！！｣







’




｢こんにちはっ｣






今日でほんとに最後。

私はこの日に全てを賭ける






｢なに、また来たの？毎日来るけど、君どっから通ってるの？｣





｢近くのホテル・リートってとこ｣






｢.......で？今日はなんの用？｣






｢あのさ、一生のお願いだから、着いてきて欲しいところがあるの｣






ピラッと外出許可書を見せる。


まじカタコト英語で入手するの大変だった.......



結果的にぐーぐる先生使ったし






｢あとはあなたがサインすればOKだよ｣






｢凄いね君。執念深いというか.......ゴリラ？｣





ゴリラ好きだな





｢もう、時間が無いの.......荒治療になってごめん、負担かけてごめん.......でもね、｣





やっと見つけたの


ずっと待ってたの


あの時、空港で後悔してたままなの





｢もう、手を離したくないの.......出来ること全部やりきりたい｣





｢綺麗にまとめてるけど、要するに我儘って事だよね。きみの｣





｢うん....｣






無一郎は何も答えず、コーヒーを口に運ぶ




...やっぱり、ダメかな



全然、心開いてくれないし







｢まぁ、いいけど｣






｢えっ？ほんと！？｣





｢言っとくけど、これで最後だから。君を見てると、早く思い出せって責められせる気持ちになる｣





｢分かった、最後にする！｣





よかった.......！希望が見えてきた







｢あれ？無一郎、服なんか着て....どこか行くの？｣




げっ、出たっ




｢うん、ちょっと出てくる。この子うるさいから｣





｢う、ごめん｣






ほんの、小さな光さえも






｢ダメだよ？今日は私とマール先生の講演会を聞きに行くって言ったじゃない。チケットもとったし、先生にも行くって伝えちゃったよ？｣






いつも、もみ消されてしまう

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