34話：乱入アウトサイダー！ ページ36
？「この人が、前に貴志部が会ったって言ってた人？」
貴志部「ああ。」
？「和泉奏秋です。貴志部がお世話になりました。」
貴方「は、はい…？」
差し出された手を握り返す。
貴志部「その言い方には語弊が…。」
総介「オレは滝総介。快彦の兄だ。さっきは悪かったな。」
貴方「いえ…。」
貴志部「他のメンバーも紹介を…。」
貴方「あ…！大丈夫、選手情報はちゃんと調べてるから、みんなの事は分かってるよ。」
快彦「本当に凄いね、藤咲先輩！」
貴方「……」
いくら選手のことを知っていても、それだけでは意味が無い。この人達の力をどう引き出して支えられるか。
水鳥ちゃん、茜ちゃん、それに葵ちゃんは
どうやってるんだろう……。ダメだな、マネージャーの仕事、もっと早いうちから聞いておくんだった。
貴志部「A…？」
貴方「は、はいっ？」
快彦「どうかしました？ボーッとして…。」
貴方「ううん！何でもない！そ、そうだ…聞きたいことがあったんだ…。」
跳沢「聞きたいこと？」
貴方「みんなが普段飲んでいるドリンクの味…。人によって違うのかなって思って。」
総介「おい、マネージャーが知りたがってんぞ。お前ら教えてやれよ。」
和泉「濃いのが好き。基本の量より少し多め。」
湖沼「同じく濃いめがいいです！」
跳沢「薄いのー。」
清水「オレも薄めが好きだな。」
貴方「ちょ、ちょっと待って…！メモするから…！」
貴志部「ゆっくりで良いよ。お前達も、調子に乗りすぎるなよ。」
総介「貴志部が怒ったー。」
貴方「皆さん、仲が良いんですね。」
貴志部「ああ。」
ホーリーロード全国大会の試合を見る限り
仲間割れをしていたのに、今ではすっかりチーム一丸という感じだ。
木戸川清修のみんなと、少し話をして
サッカーについて教えて貰っていた時だった。
廊下からバタバタと激しい足音がして、
突如扉が開かれる。
松風「A！ここに居たんだね！捜したよ！」
貴方「て、天馬くん！？何でここに！？」
天馬くんの乱入に、木戸川清修のみんなも驚きを隠せないようだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月18日 23時
