33話：木戸川ミーティング！ ページ35
快彦「藤咲先輩！付き合ってくれてありがとうございました。夕食までまだ時間ありますし、木戸川の部屋に来ませんか？」
貴方「え…？でも、みんなゆっくり休んでるから邪魔しちゃ…。」
快彦「大丈夫ですよ！ほら、早く行きましょう！」
貴方「わっ！快彦くんちょっと！」
小さい身体なのに、私よりずっと速く走る。
引かれた手が離れてしまいそう。
ついて行くので精一杯だった。
貴方「はぁ……。あ、それぞれの学校で部屋が分類されているんですね。」
快彦「うん！誰がどこで寝るか、さっき争ってたんだよ。そうしたら、キャプテンが…………。」
快彦くんの楽しそうな話を聞いているだけで笑顔になれる。疲れとか、嫌な事も吹き飛んでいくみたい。まるで魔法だ。
快彦「キャプテン！」
貴志部「快彦、どこに行ってたんだ？あ、Aも。」
？「おい！今着替えてんだから、マネージャーは入れんなよ！」
？「早くしなよー。せっかくマネージャー来てくれたんだから。」
？「別に上見られたところで何も減らないだろ。」
？「うるせぇ！良いからもうちょっと待ってろ！」
快彦「…はぁ。兄さんがごめんね。」
貴志部「騒がしくて悪いな。」
貴方「あ、いえ…。タイミングが悪かったようで、私もすみません…。」
貴志部「総介、まだか？」
総介(？)「まだだ！！」
快彦「キャプテン！藤咲先輩が、練習に付き合ってくれたんです。先輩、凄いんですよ！ノートにビッシリと、サッカーやオレたちの事も書かれてたんです。」
貴方「ちょ…！快彦くん、それは…！」
貴志部「それは頼もしいな。快彦の練習に手を貸してくれてありがとう。明日からもよろしく頼むよ。」
貴方「は、はい！こちらこそよろしくお願いします！」
部屋の外で少し話をしていると、中から
「もう良いぞ」という声が聞こえた。
貴志部「せっかくだから上がっていって。男ばかりで暑苦しいかもしれないけど。」
貴方「失礼します…！」
木戸川清修は全員が参加だから16人いるはず。
大きくて、横に長い部屋の襖が外されていて、
それぞれの個室に4人ずつ配置されている。
貴志部「みんな、紹介するよ。雷門中の監督補佐をしている藤咲Aさんだ。」
貴方「藤咲です。2週間、よろしくお願いします…！」
？「よろしくね。この人が、前に貴志部が会ったって言ってた人？」
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月18日 23時
