25話：邂逅パスト！ ページ27
テストが終わった翌日、全ての科目の結果が返ってきた。
神童「藤咲さん、どうだった？」
貴方「大丈夫だった！数学がギリギリだったけど…。」
霧野「やったな！」
倉間「初めての合宿参加だな。1年や他の奴も、補習者になってなけりゃ良いけどな。」
神童「あ、でも…。3年生は受験を控えているから、今回は参加しないって言っていたぞ。」
貴方「え…、じゃあ雷門からは1年生と2年生だけって事？」
霧野「まぁ、仕方ないさ。オレらも今年が最後になるだろうしな。」
貴方「そっか…。」
私も、いつまで雷門に居られるのか分からないけれど…。
神童「そう言えば、昨日はずっとマネージャーの仕事を手伝っていたんだな。」
貴方「あ、うん。マネージャーの仕事も覚えないと、合宿の時に必要な知識だから。合宿までに、覚え切ろうと思って。」
倉間「あんま力みすぎてミスすんなよ。昨日もドリンク落としてただろ。」
貴方「な、なんでそんな所見てるの…。」
確かに、昨日はミスばかりだったけど…。メモを取って、昨日の夜も暗記したし、あとは実践を積むだけ…。その実践が上手くいかないんだけどね。
貴方「今日も部活だよね。」
神童「ああ。今日も6時過ぎまで練習だ。」
貴方「それじゃ、部活まで時間あるし…私、少し図書館に寄ってくるね。」
霧野「また勉強の参考書か？」
貴方「ううん！サッカーの本！何も分からないから、知識だけでもつけないとと思って！また後でね！」
部活の時間まで30分程あるから、何冊か見繕えるはず。
テストもパスしたし、あとは合宿までに
サッカーの知識を蓄えておかないと。
霧野「アイツ、頑張りすぎってくらいだな。」
神童「そうだな。周囲からの風当たりもあるだろうし。」
倉間「…知らない場所で、何であんなに笑顔でいられるんだろうな。」
神童「自分を抑え込んでる…。フィフスセクターの管理サッカー時代のオレ達みたいだな。」
霧野「何か、力になってやりたい。オレ達も支えられるようにしよう。」
倉間「そうだな。」
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月18日 23時
