45話：裏目トラブル！ ページ47
雨宮「雪村くん…。雪村くんの雪のように白い肌、程よく筋肉のついた足、腰が服を着ていても分かるくらい細くて綺麗で、僕は……。僕はそんな君が好きだ！！」
雪村「お…おう……。」
佐田「もっと攻めろー！」
雛乃「頑張って。」
貴方「うわぁ…、情熱的…。」
貴志部「ああいうのが好みなの？」
貴方「いや、そういう訳じゃ…。」
でも、告白なんてされた事ないから
少しだけ憧れがあるというか。
雨宮「雪村くん、僕は君に毎日お味噌汁を作ってもらいたい！そして同じベッドで寝て、おやすみとおはようを、誰よりも先にしたい！」
雪村「……。」
雪村くんがさっきよりも真っ青になって来ているし、もう告白というか大喜利になってる。周りは爆笑しているし、雨宮くんの表情を見る限り、完全に悪ノリしている。
雪村くんは、雨宮くんに掴まれた手を放そうと必死だが、雨宮くんは物凄い力で掴みかかっているのか、雪村くんの白い手が次第に赤くなってきている。
雨宮「雪村くん！僕と結婚してください！」
雪村「嫌に決まってんだろ！！！！！」
氷里「すごい矛盾。」
真狩「付き合うより前に結婚。」
雨宮「僕渾身の告白を断るなんて……。」
雪村「そんなんじゃ、女子相手にもフラれるぞアンタ。」
いや、正論すぎて何も言えない。お酒を煽っているのか、吹雪さんと亜風炉さんは爆笑しているし、周りからは口笛や冷やかしの声が上がる。
雪村「もう終わったろ。次だ次。」
真狩「満更でもない顔して。」
雪村「おい…聞こえてるぞ。」
貴方「あ、雪村くん…。手見せて？」
雪村「なんだよ……。」
雪村くんが、右手をヒラヒラさせると
やはり真っ赤になっていた。少し爪痕もある。
雨宮くん、どれだけ必死だったんだろう。
それ以上に、雪村くんが嫌がって無理矢理放そうとしていたからかな。
私は雪村くんの右手を取って、ジッと見つめていた。白いな、北海道民ってみんなこんな感じなのかな。偏見が過ぎるか…。案外爪も整ってて綺麗……。
そんなことをボンヤリ考えていると、
雨宮くんが「Aも雪村くんに告白するの！？」と言い出した。
その声に乗じて、みんなのテンションが一気に上がる。
貴方「えっ…ええ！？ちょっと待って…。」
白咲「もう引き返せないな。いけ、藤咲。」
貴方「う、嘘！？」
当の雪村くんは「アンタ何してくれてんだ」という顔をしていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月18日 23時
