36話：相談プリーズ！ ページ38
貴方「天馬くん、どこまで行くの？」
松風「宿舎外の温泉！あとお土産屋さんも！あ、信助ー！」
遠目に信助くんと、緑の髪の子が天馬くんに向かって手を振っている。その周りには、雷門中1年生のグループが集まっていた。
松風「紹介するよ、フェイ・ルーン。前話した、200年後の未来からサッカーを守るために来てくれた友達だよ！」
フェイ「初めまして、フェイ・ルーンです。」
貴方「はじめまして、藤咲Aです。」
フェイ「天馬。この人が天馬の言っていた、素性の分からないっていう？」
松風「そうなんだ。それで、フェイにお願いがあって。」
フェイ「勿論、ボクらの時代より前の人なら検討はつくだろうけど…。アルノ博士にも聞いてみるよ。今回はワンダバも置いてきちゃったし…。」
狩屋「アンドロイドが温泉に入ったら、錆だらけになるしな。」
西園「もしかして、Aって僕らよりも未来人の可能性があるってこと！？」
松風「もしかしたら過去かもしれないよ！」
貴方「え、えっと……。話がよく分からないんだけど…。」
フェイ「とにかく、キミの事について調べたいから、もし何か思い出せた事があったら、些細なことでもいいから教えて欲しいんだ。今は名前だけで探すことになるけど。」
貴方「よろしくお願いします…！」
フェイ「うん、任せて。キミのご両親も、今頃必死に捜索しているだろうしね。」
貴方「両親…。」
そうか。記憶がなくて考えもしなかったけど
両親にも心配をかけているかもしれないんだ。
どんな人達だったのだろう。何か思い出したいな。
松風「とりあえず、温泉に行って気分転換しようよ！」
貴方「あ…でも私、何も言わずに出てきちゃったし…。」
空野「少しくらいなら大丈夫ですよ！ほら、行きましょう！」
本当に大丈夫かな…。明日に備えて
各チームのところへ挨拶に行こうと思ってたのに…。
それにしても、雷門はホッコリするなぁ。
私も雷門の担当だったら…。いや、他のチームだって…。
そうだ、木戸川清修のみんなだって優しかったじゃない。
受け持ちのチームを精一杯支えないと…。
貴方「あ、葵ちゃん。ちょっと…相談があるんだけど…。」
空野「相談…？」
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月18日 23時
