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929話:薬 ページ14

貴方「私も大やもりも…、ここに居る大半はもう鬼なの。」

カルマ「鬼が……鬼を倒してるって…。一体どういうことなんだよ…!僕は鬼を倒すためにここに来たのに、鬼と協力だなんて…。」

大やもり「そう思うのも無理ないけど…。どうか落ち着いて僕達の話を聞いてくれないかな。これもかなり複雑で、どこから話せばいいか…。」

貴方「大やもり…私に任せて。ねぇ、カルマ。治療が終わったら、私の部屋でお茶を飲みながら話をしよう…?その方が落ち着けるでしょう?それとも、鬼の私と二人きりは嫌…かな。」

カルマ「そんなことない…!ごめん…、突然の事で…まだ……どう反応したらいいか…。」

貴方「カルラ達から何も聞いてなかったの…?」

カルマ「…カルラが鬼になったから、僕という存在が危うくなったことだけは認識してた…。鬼のことは機密事項だって、エンマ大王様も話してたから…。詳しいことは何も…。」

貴方「……でも、カルマに協力を仰いでいる以上、説明しないと…だよね、大やもり。」

大やもり「……ああ。後で大王様に俺から伝えておくよ。」

貴方「ありがとう。」


鬼と鬼が戦うなんて稀有なのは確かだ。
それに、カルマは鬼を嫌っているから…
急に私達が鬼だなんて言われても困るよね。

だから烏天狗達は何も言わなかったのかな……。
エンマさんだって、適当に教えなかったわけじゃないはず。きっとこうなる事が分かってたから…。


大やもり「はい、できたよ。あと3週間くらいで完治かな。腕の傷は残らないと思うし、また診察の時に声かけるから。」

貴方「わかった。本当にありがとうね、大やもり。」

大やもり「あとこれ、抗生物質と痛み止め。あと、傷口治ってきたら端から痒くなるから、これを塗ってね。」

貴方「何から何まで助かるよ。研究もいいけど、大やもりも休んでね。」

大やもり「あはは、そうしたいのは山々だけど、今は休めないなぁ…。」

貴方「そうだよね…。私にも何か出来ることがあれば良いんだけど…。」

大やもり「Aは傷治すのを最優先に、ね。今のうちにゆっくり休んでおいて。過去に、また行くつもりなんでしょう?」

貴方「……行けたらいいけど…ね。あ、そうだ。大やもりに聞きたいことがあったのだけれど…。」


過去に行くためのアーティファクト。
大やもりなら持っているかもしれない。

930話:中庭 改訂→←928話:鬼



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ぐりーん(プロフ) - 各々の覚悟が見て取れて感情移入せずにはいられないです...🥲続編ありがとうございます🙇🏻‍♀️ (2023年2月4日 17時) (レス) @page26 id: ebeccca8db (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 続きが、出てくれて嬉しいです! (2022年12月22日 8時) (レス) @page18 id: 4b14f6b623 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:   
作成日時:2022年12月19日 14時

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