９２６話：集会 ページ11
広間に行くと、既にみんな集まっていた。
エンマ「揃ったか。さっそくだが、おもいだ神の機具の部品が全て集まった。アイツの謹慎を解いて、今後は更に活躍してもらう予定だ。機具自体は3日後に修繕されて使用可能になる予定だ。」
大やもり「それを使えば、安全に過去や未来に行けるということですか？」
エンマ「残念ながら、過去にしか行けないんだ。対象者の思い出が強くなければならない。あと、過去に戻るにはアーティファクトが必要だ。」
キュウビ「アーティファクト？」
エンマ「その時、その場所へ行くための道標だな。その時代に存在したもの…物体が好ましい。」
カルラ「難しい条件だね…。」
エンマ「今は女郎蜘蛛もいない。研究が進まない以上、女郎蜘蛛の捜索と、鬼の殲滅に当たる他ない。」
女郎蜘蛛が何を考えていたのか…。あの洞窟で私にどうして血薬を飲ませたのか…。
あの時の記憶さえ分かれば…。
彼がどこに行ったのかも…。
貴方「あの時の…。」
カルマ「Aさん…？どうしたの？」
貴方「あ…いや……。女郎蜘蛛の真意が聞けない以上、あの時の…洞窟でのことを詳しく知るには、過去に行くしかないって思って。」
カルマ「……本気？それを見たら、もしかすると彼が裏切り者だって証明することになるかもしれないのに？」
貴方「……」
カルラ「あんまりAを苛めんな。…A、僕達も信じたくはないけど…。烏天狗とも、もしかしたらって…そう考えていたよ。」
烏天狗「どうしますか。女郎蜘蛛の真意が分かれば、彼が何処にいるのかも容易にわかる。…試す価値はあると思います。」
エンマ「…ああ。今回の修繕で、4人まで過去に飛べる。誰が行くのか、決めておけ。3日後の夕刻、ここに集まるように。」
誰が行くか…か。
私も行きたいけれど…、この怪我じゃダメって言われるかな…。
大やもり「A。今から医務室来てくれる？傷口の確認をしたいから。」
貴方「あ、うん。すぐ行くね。」
カルマ「僕も行こうかな〜。」
カルラ「アンタは怪我してないだろ！」
貴方「2人共喧嘩しないで…。」
カルマ「そうだよ？僕とAさんはすーっごく仲良しなんだから。ね？」
貴方「…わっ…！」
カルマが私の腰に手を回す。グイッと引き寄せられて、細い指で顎を持ち上げられる。
カルラ「カルマ…表出ろ！！！」
烏天狗「はぁ…。」
これから賑やかになりそう…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぐりーん(プロフ) - 各々の覚悟が見て取れて感情移入せずにはいられないです...🥲続編ありがとうございます🙇🏻♀️ (2023年2月4日 17時) (
レス) @page26 id: ebeccca8db (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 続きが、出てくれて嬉しいです！ (2022年12月22日 8時) (レス) @page18 id: 4b14f6b623 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年12月19日 14時
