元カノになった事情【宮侑】

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いつも昼休みは皐月と2人で食べるんやけど、なんでか今日は治と角名がおる。

意味わからん。私と皐月の時間邪魔すんなコラ




『なんで、2人がおるんやねん』


「まぁええやん」


「別に俺ら友達じゃん？」




皐月が治のもぐもぐタイムをなんとも言えない幸せそうな顔で見とったから…もう許すことにした。




『まあ、ええか…。
ちょっと自販機で飲み物買うてくるわ。皐月、買いに行こ……ってやっぱええわ。買うてくる皐月の分も』



皐月は治と話したいやろうし、さっきから治のもぐもぐタイムずっとみとるからもう一人で行くことにした




「ああごめんな。ありがとう」

「俺もなんか買うてきて」

「ついでに俺もお願いね」

『男ふたりは買ってこうへんからな』







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『ただいまー。…ほれ、皐月のぶん。』


皐月にいちごオレを渡す。


「ありがとなあ！」






「は？俺のないやん！！！」


『買わんでって言うたやん。』



買ってこんかっただけで、そんなでかい声出すな頼むから。

何人かクラスの子にチラ見されたでないか。






「…ふ〜〜ん。」


『なんや角名。
買うてきてくれんかったからってそんないやらしくふーんとか言うなや。』



「まだ、バナナオレ飲んでるんだなって思っただけ」


『……ッ。別にええやん、好きなんやもん』


「侑もまだ飲んでるよ」


『あっそ、興味無いねん』






侑と付き合っとる時、飲んだことないからバナナオレ飲んでみよって飲んだら2人とも好きになってしもてん。

それから、2人揃っていっつもバナナオレ飲んどったんや






「ほんまにツムのこと嫌いや言うんなら飲まんで、普通」


『嫌いでも好きなもんは飲むやろ』


「嘘つけ。ツムと飲むから好きやったくせに」


『はいはい。もうこの話ええってー』



「A、私に言うてきたやん。侑と飲むんから美味いねん。って」


『そ、そんなん昔の話やろ！…今、私が何飲もうと勝手やし…』



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