�� この流れは ページ8
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知らない部屋で目を醒ました。
「あ、起きた」
聞き慣れた声にゆっくりと体を起こすと、善法寺伊作が心配そうな眼差しでこちらを見つめていた。
やっぱり……ここ、忍術学園の医務室だ。今までのは、夢じゃなかったみたい。
「ぅあ……お、おはようございます……？」
久しぶりにも感じる人間の発声に戸惑いつつ、自分の体が人間の体に戻っていることを確認した。頭が、肩が、指が動く！
そんな私を横目に、伊作はちらちらと入り口の方を気にしていた。そういえば、障子の外が騒がしいような……。
「やめてください潮江先輩ッ、あの人は敵じゃありません!!!!」
「いい加減目を覚ませ五年共!!」
外から聞こえてきたその悲痛な声は、姿は見えないけれど――八左ヱ門と、六年生の潮江文次郎。
え、何、どうしたの？
その喧騒はだんだんと近づいてきて、ついに医務室の扉がスパァン!!と凄まじい音を立てて開けられた。
「伊作、お前……」
「正直、信じ難いよ。だけど薬を作ったのは僕だからね、僕は五年生の味方をする」
文次郎の後ろから、七松小平太がひょこっと顔を覗かせる。可愛いけれど、表情は怖い。
キッとこちらを睨みつける二人の視線に、思わす背筋がぞくりとする。忍者の目つき、怖いです。
「文次郎、特に変わった様子はなかったぞ」
突然、頭上から声が聞こえてきて私は思わず天井を見上げる。ずっと寝ていたからか、首が寝違えたように痛い。
いてて、と首を左右にひねってみると、文次郎が苦無を取り出したのが見えた。
「まだ寝ぼけているのか？ 五年生や伊作にまで幻術を掛けた癖に」
気がつくと、背後には立花仙蔵と中在家長次の二人が居た。
(うぉわびっっくりしたぁぁ……)
思わず叫びだしそうになる声を抑えつつ、必死に状況を理解しようとする。
一番の重要点は、仙蔵から〈幻術〉という単語が飛び出してしまったことだろう。
多分、これ……ただのトリップじゃなくて、設定がシリアスな方の世界だったか。設定って言っちゃあ悪いかな。
開始時点ではリスだったし……割とハードモードだなぁ。
「兎に角、これからお前を学園長先生のところへ連れて行く」
六年生の皆が立ち上がった。私も慌てて、これまた久しぶりに人間の足で立ち上がる。地面がとても遠く感じて思わずよろめくが、冷ややかな視線を浴びるのみだった。
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よしのや(プロフ) - No.0さん» コメントありがとうございます、頑張ります!!(*´ｪ`*)最近更新頻度が落ちてて申し訳ないです、気長にお待ちいただけると嬉しいです…！m(_ _)m (2019年5月6日 8時) (
レス) id: fe1483e79b (このIDを非表示/違反報告)
No.0 - 始めてのジャンルだ〜！読むのが楽しみです！更新がんばってください！応援してます。 (2019年5月2日 22時) (レス) id: 70509151e8 (このIDを非表示/違反報告)
よしのや(プロフ) - ごままぐろさん» わぁぁありがとうございます、すっごく励みになります!!!!（〃ω〃）ところどころギャグ路線に走ってみましたが、真面目とギャグの温度差が物凄いことになってしまいました……笑 (2019年3月13日 23時) (レス) id: 6e21aa2086 (このIDを非表示/違反報告)
ごままぐろ(プロフ) - 天女ものとは少し違って、面白くて好きです笑 (2019年3月13日 18時) (レス) id: 6c83279883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしのや | 作成日時：2019年2月23日 17時
