�� お祭り騒ぎ ページ11
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「――それで、竹谷くんが君を担いで医務室に連れて行ったらしいですよ。そりゃあもう、朝から学園中大騒ぎで……」
話を聞く限り、私はやはりあの薬で人間化に成功したみたいだ。動物の姿が変化する薬、だっけ……
いや、待って、そんなこと、もはやどうでもいい。
『竹谷くんが君を担いで――』
担いで……医務室……
八左ヱ門が私を担いで!!??!? 医務室に連れて行ってくれた!?!?
っていうか担がれたって何、私お神輿なの!?
どうしようまだ私っ、八左ヱ門と一対一で会話もしたこともないのに……目の前で倒れて医務室まで担いでもらっちゃったなんて、そんな……!!
「学園内に侵入者、なんて騒がれてたからびっくりしましたよ〜」
小松田さんの一声で我にかえる。
はぁー、また取り乱しちゃった……。
――話を聞いた限り、小松田さんや先生方も、リスが変化したという話を信じていないみたいだった。
第一、『保健委員長特製の不思議な薬で、リスが人間に変化した』なんて突拍子もない話を誰が信じるというんだろう。いや、変化した本人が思うのもおかしな話だけど……。
「あの鐘が鳴ったらお昼ご飯の時間なので、それまで頑張りましょう！」
この時代には時計がないので、お日さまの傾きで時間を知るしか術がなくなった。
高層の建物が視界に入らない青空は久しぶりで、空の広さと太陽の眩しさが身にしみる。
……そもそも、こんな風に空を眺めること自体、久しぶりかも。いつも手元の小さな画面ばっかり見ていたからなぁ。
ぐううぅ……
「あ」
授業の終わりを知らせる鐘よりも先に、私の腹時計のほうが鳴ってしまった。
目が合うと小松田さんは少し笑って「お腹、空きましたね〜」と同調してくれた。
私が恥ずかしくて思わず照れ笑いすると同時に、鐘楼から授業の終わりを知らせる音が響いた。
「はぁ〜お昼だぁ、とりあえず……お疲れ様でした！」
お疲れ様でした、と返しつつ、校舎の方から凄まじい勢いで走ってくる人が視界に入って、私は思わず後ずさった。
緑色の制服、二人で疾走。一瞬、三年ろ組の方向音痴の二人かと思ったが、それにしては身長が高いし制服の色が暗く見える。
二人は急ブレーキをかけるように私の前で止まり、一拍遅れて小松田さんが「うわぁぁ」と驚く。
「昼飯を食べたければ付いて来い」
それは、私の監視役を申し出ていた六年い組の二人だった。
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よしのや(プロフ) - No.0さん» コメントありがとうございます、頑張ります!!(*´ｪ`*)最近更新頻度が落ちてて申し訳ないです、気長にお待ちいただけると嬉しいです…！m(_ _)m (2019年5月6日 8時) (
レス) id: fe1483e79b (このIDを非表示/違反報告)
No.0 - 始めてのジャンルだ〜！読むのが楽しみです！更新がんばってください！応援してます。 (2019年5月2日 22時) (レス) id: 70509151e8 (このIDを非表示/違反報告)
よしのや(プロフ) - ごままぐろさん» わぁぁありがとうございます、すっごく励みになります!!!!（〃ω〃）ところどころギャグ路線に走ってみましたが、真面目とギャグの温度差が物凄いことになってしまいました……笑 (2019年3月13日 23時) (レス) id: 6e21aa2086 (このIDを非表示/違反報告)
ごままぐろ(プロフ) - 天女ものとは少し違って、面白くて好きです笑 (2019年3月13日 18時) (レス) id: 6c83279883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしのや | 作成日時：2019年2月23日 17時
