参拾参話 ページ35
ナミの手腕で何とか嵐を切り抜けた一味は息も絶え絶え、甲板にて作戦会議を行うこととなった。
「追うぞお前ら!おれはぜってェAを仲間にするって決めたんだ!」
「その為にはアイツが持ってたログポースがねェと話にならねェだろ!」
「ンなもんなくていいよ。多分あっちだ、あっち舵いっぱ〜い!」
嵐によって方向感覚の狂ってしまった今、感覚的な話は通用しない。
ソワソワと落ち着かない様子のルフィはナミの拳によって黙らせられた。
「追いかけたいのは皆一緒よ…島の方角さえ分かれば嵐くらいどうってことないのに!」
「そうよね、なら早く行きましょう?」
「もうロビンまで何言い出すのよ。話聞いてた?」
ナミが憤慨した様子でロビンに振り返るも、依然柔らかい笑顔のロビンは、何かをナミに手渡した。
「聞いていたわ。航海士さんはコレが必要なのよね」
それは確かにAが持っていたエターナルログポースであった。
指針を覆う木目部分には、島の名前であろう文字が筆記体で刻まれている。
「嘘……!!これで追いかけられるわ!最っ高ー!!」
「ロビンちゅわん流石だぜェ〜〜♡惚れ直したよ〜〜!!♡」
「ふふ、彼女が降りる前にスってみたの…」
確かにロビンのハナハナの実の力ならそれが可能だ。
一味が意気揚々と舵を切る先は、「信仰と歓楽の島・ペルニカ」。
別名、「常夜島」とも呼ばれるこの島は、島を取り囲むような嵐の海域に守られており並の船では辿り着くことすらできないという。
しかしこのメリー号には天才航海士がついている。
嵐が来ることさえ分かっていれば怖くない、と言わんばかりに再び嵐の中に船を進め、一味は無事ペルニカ島へと上陸することが出来た。
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まどろみマフィア(プロフ) - ぽ、ぽぽぽぽぽポートマフィア?!なんですと?!ギュフフィンフィン(ポトマが出てきて歓喜中の中也推し) (1月25日 0時) (レス) @page37 id: 2cd01fe314 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翠 | 作成日時:2022年11月7日 10時