拾漆話 ページ18
フォクシー海賊団の脳裏に、グロッキーモンスターズの「敗北」という二文字が浮かび始めた。それ程までにこの女は異端であり厄介でもあった。
「頭に来たど…リーダーおれは!!」
「……ぶししっ行くぞ!"ドジョウコースター"‼️」
ウォータースライダーのように、ぬめぬめの肌から勢い良く滑り出したゾロとサンジ。ハンバーグとピクルスの狙いはゾロだった。
「"ハンバーガー・ハンマー"!」
鉄のサックでゾロは地面へと叩きつけられる。しかしまだ攻撃の手は止まない。宙に浮いたままのハンバーグに、ビックバンがアタックの構えを取る。
「ハンバーグの体勢はエルボー、肘には鉄のサポーター!!これは凶悪のコンボ、まるで矢のように〜〜!!」
「うそ、まさか…」
『っ毬藻くん避けろ!!』
解説の言葉で何が起こるか察したAは叫んだが昏倒しているゾロはもう動けない。
「"パンク・アターーーック"!!!」
「ゾローーーーーーーーーーっ!!!!」
鉄のサポーターがゾロの腹にモロにめり込んだ。
しかしフォクシーチーム、まだ攻撃の手を緩める気は無い。
ハンバーグはビックバンの口の中に飛び込むと、くしゃみと共に勢いよく発射された。
「"人間大砲"!!」
鉄のサックをギラつかせ、一直線にAに向かって飛んでくる。そんな単調な攻撃を身軽なAはそれを高く跳躍する事で避けた……が。
「フェッ〜フェッフェッ!"罠"にかかったなァ、
""ノロノロビーム""!!」
ビームを受けた途端に、落下していくAの速度がガクンと遅くなる。僅かに眉を顰めたような表情のまま、彼女は宙を漂うように浮いている。
「ちょっと!!アンタもう邪魔はしないって言ったじゃない!!」
「フェッフェッフェッ、言ったか〜?そんなことォ」
「いやん!言ってたって関係ないわ、これは海賊のゲームだもの!」
さて、動けない彼女にすかさず魔の手が忍び寄る。
ビックバンの肩に乗ったピクルスが鉄のサポーターを突き出し、勢いをつけて飛び降りた。
「潰れちまうど、お前!"
Aは微かに諦めを滲ませ口元を歪めた。
『参ったな…』
「Aーーーーーーーーッ!!!」
肩のサポーターについた鉄のトゲが、凄まじい衝撃と共に突き刺さる。ノロノロの実の能力も解除されたのか彼女は血を流しながらゾロの近くへと叩き落とされた。
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まどろみマフィア(プロフ) - ぽ、ぽぽぽぽぽポートマフィア?!なんですと?!ギュフフィンフィン(ポトマが出てきて歓喜中の中也推し) (1月25日 0時) (レス) @page37 id: 2cd01fe314 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翠 | 作成日時:2022年11月7日 10時