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時折二人の方を見るが、「また高地保が変なことしてる」と呆れるだけだ。

「芽依は誰にでも平気で話しかけるやつってわかってるから、みんなきにしてないんだよ」

景星はほんのり自慢気にそう言った。

坂木と会う前までの俺はあまり周りを見ていなかった。

なので気付いていなかったが、芽依はたまにああやって坂木とも話していた、ということなのか。

つまり芽依が坂木と話すことは、クラスにとっては日常だということだ。

「・・・っ」

そう考えた時、どういうわけか胸が苦しくなった。

気持ちのよくない感情が、小々波のようにじわじわ押し寄せる。

その感覚は、芽依が坂木から離れるまで続いていた。





ところがどっこい高地保 芽依の奇行は止まらない。

午前中、彼女は何度も坂木に付きまとった。

休み時間や移動教室、体育では坂木と組みバドミントンなんぞしていた。

坂木はその間ずっと困惑しているようだ。

また朝は気にも留めていなかったクラスの連中も、少しずつ二人に注目しだしている。

そんな教室の様子に、俺はヒヤヒヤしっぱなしであった。

そして迎えた昼休み。

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作者名:ゆん | 作成日時:2018年4月14日 23時

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