十四話 ページ37
☆ファル
『チャッチャラ〜♪』
その軽快な音楽が聞こえた瞬間、嫌な予感がした。
『ゲームクリア〜！ おめでとう！ でもこのゲームちょっと簡単すぎたよね？ ってことで、ボーナスミッションを用意してあるんだ。 ボーナスミッションと言っても、簡単だよ！ そこのラ・ピュセルを殺すだけ！ ボーナスミッションをクリアすれば今度こそゲームクリアになるから安心してね〜。 それが出来ない場合、ラ・ピュセルと一緒にこのゲームの中で一生過ごすことになるけど。 それでもいいと思うなら、無理にゲームをクリアする必要はないけどね。 選ぶのは君だよ、スノーホワイト。 ボクは君がどちらを 選ぶのか楽しみにしてるからね』
機械的な声ではなく、ノッテ・スクーラの声でそう告げられた。
内容を聞いていくうちにふつふつと怒りが湧いてきた。
ボーナスミッション……ああ、なるほど。 確かにキークなら隠しクエストをゲーム内に仕込んでてもおかしくない。 だけど今回ばかりはノッテ・スクーラはもちろんだけど、キークに対しても恨まずにはいられない。
「ふざけるな！ もういいだろう！ こんなのあんまりだ！」
ファルは気づけば、怒りのままに叫んでいた。
自分自身を殺すことすら躊躇していたスノーホワイトが、ラ・ピュセルを殺せるわけがない。 そう、殺せない……殺せないのならまだいいのだ。 ゲームから出れなくなるだけで死ぬわけじゃない。 スノーホワイトにとっては不本意だろうが、この世界で一生過ごすせるならきっと彼女は幸せになれる。 確かに罪悪感はあるだろう。 だけど今の状態よりは全然マシだと思う。 だからファルは今更『スノーホワイトがここら出れなければ、このまま悪い魔法少女が野放しになる』などと説得するつもりもない。 スノーホワイト自身がそう思っているだろうが、スノーホワイトがここまでやる義理はないのだ。 悪の魔法少女はスノーホワイト以外の誰かが捕まえればいい。 もう充分スノーホワイトは自身を犠牲にしている。 これ以上心を削る必要なんてない。
そしてなにより、もしもスノーホワイトがラ・ピュセルを殺せてしまった場合の方が問題だった。
その場合を想像すると、吐き気がこみ上げてくる。 もちろん電子妖精であるファルにはそんな器官備わってないので、実際に吐くこともないだろけど。
だけどファルがそう思うほど、安易に想像できたのだ。 スノーホワイトが本当の意味で感情を失ってしまう、と。
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ねむりん@魔法少女大好き(プロフ) - フェイ＝スカイウォーク( *｀ω´)さん» わぁぁ！ありがとう！やっと完結できたよー(笑)短編も見てくれるの！？嬉しいなぁ！ (2017年2月26日 7時) (
レス) id: bf9ec078e5 (このIDを非表示/違反報告)
フェイ＝スカイウォーク( *｀ω´)(プロフ) - 完結おめでとうございます！短編の方も見させてもらいます( *｀ω´) (2017年2月26日 2時) (レス) id: 415bc6e938 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりん@魔法少女大好き(プロフ) - ライムさん» ありがとう！正直上手くまとめられた気がしない…でもなんとか完結出来て良かったw途中から明さまに更新スピード落ちたけど！しばらくは長編書かないかな〜、たぶんwこれからもよろしくねー！ (2017年2月23日 22時) (レス) id: bf9ec078e5 (このIDを非表示/違反報告)
ライム - 完結おめでとおぉぉぉぉ！！！一応サンプルの方でも言うけど今までお疲れ様。これからも応援するよ！本当に面白かった。ラ・ピュセル好きだからこれ見つけた時すごく嬉しかったよ。本当にお疲れ様！ついでにこれからもよろしくね！ (2017年2月23日 22時) (レス) id: 9006e64f70 (このIDを非表示/違反報告)
ライム - わかった！じゃあ水使う？ (2017年1月15日 18時) (レス) id: 5cca98b8ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむりん@魔法少女大好き | 作者ホームページ：なし
作成日時：2016年12月18日 12時
