十二話 ページ35
「えっ……小雪？」
どういうことなのか理解出来なくて、驚きを隠せなかった。
だけどラ・ピュセルの心の声を聞いて、すぐに理解する。
ゲーム内の仕様らしくわたしの姿はモザイクみたいに黒く塗りつぶされ、ラ・ピュセルには分からないはずだった。 それが今、唐突にその機能が失われた。
そしてラ・ピュセルに『小雪』と呼ばれ、あまりの懐かしさに胸を締め付けられた。もう戻らないと分かっているのに、手を伸ばしそうになる。
だからわたしはラ・ピュセルから目を逸らし、ファルに話しかけた。
「ファル、どういうこと？ これでここから出れるんじゃないの？」
「そのはずだぽん。 おかしいぽん｡ どうして……」
ゲームのクリア条件を満たしたのに終わらないこの状況を不審に思う。
ノッテ・スクーラはゲームに閉じ込めるつもりはないらしいし、クリア条件満たしても、クリア出来ないなんて最悪なことにはならないと思っていたけど……
どうにか別に出る方法を考えないといけないのか、と思い始めた時……
「お前は偽者……なのか？」
ラ・ピュセルがわたしに問いかけてきた。
ラ・ピュセルもこの状況を不審に思っている。 そして本当のことを知りたがっている。
「私は……」
わたしは口ごもる。 そしてラ・ピュセルから目を逸らす。
真実を言ったところで信じられないだろうし、自分が偽者でもう死んでいるなんて知らない方がいいことだ。 だからわたしは今までラ・ピュセルの質問には答えなかった。
それでもラ・ピュセルはわたしから目をそらさない。
ラ・ピュセルの視線はあまりにも真摯で、真っ直ぐで。 目をそらしていても伝わってくるほどだった。 そして何より、目をそらしていても心の声は聞こえてくる。
だから根負けしてしまったわたしは、出来るだけ感情を込めないで淡々と言う。
「わたしは本物。 偽者はさっきのわたし」
それでも次に続けた言葉は、声が震えるのを抑えることが出来なかった。
「そして貴方も……偽者……」
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ねむりん@魔法少女大好き(プロフ) - フェイ＝スカイウォーク( *｀ω´)さん» わぁぁ！ありがとう！やっと完結できたよー(笑)短編も見てくれるの！？嬉しいなぁ！ (2017年2月26日 7時) (
レス) id: bf9ec078e5 (このIDを非表示/違反報告)
フェイ＝スカイウォーク( *｀ω´)(プロフ) - 完結おめでとうございます！短編の方も見させてもらいます( *｀ω´) (2017年2月26日 2時) (レス) id: 415bc6e938 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりん@魔法少女大好き(プロフ) - ライムさん» ありがとう！正直上手くまとめられた気がしない…でもなんとか完結出来て良かったw途中から明さまに更新スピード落ちたけど！しばらくは長編書かないかな〜、たぶんwこれからもよろしくねー！ (2017年2月23日 22時) (レス) id: bf9ec078e5 (このIDを非表示/違反報告)
ライム - 完結おめでとおぉぉぉぉ！！！一応サンプルの方でも言うけど今までお疲れ様。これからも応援するよ！本当に面白かった。ラ・ピュセル好きだからこれ見つけた時すごく嬉しかったよ。本当にお疲れ様！ついでにこれからもよろしくね！ (2017年2月23日 22時) (レス) id: 9006e64f70 (このIDを非表示/違反報告)
ライム - わかった！じゃあ水使う？ (2017年1月15日 18時) (レス) id: 5cca98b8ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむりん@魔法少女大好き | 作者ホームページ：なし
作成日時：2016年12月18日 12時
