キミと、アオハル。【黄瀬涼太】

42話 黄瀬の予想 ページ44

10分後、会場に到着した。
急いで体育館へ向かう。


『すみません！今着きました！』


そう言って、体育館のドアを開ける。
すると、ちょうどタイムアウトだった。

黄｢あ、Aっち！あれ、仕事抜けてきたんスか？｣


『ううん、終わってきたよ。
なんか衣装貰っていいらしいから、着替えないで急いで来たんだよ。』


黄｢そうなんスね！仕事抜けてきたのかと思ってびっくりした〜(笑)｣


『そんなわけないじゃん(笑)
あれ？全面？』


笠｢誠凛の10番がリングを壊したから全面になったんだよ。｣

『え！？壊した！？』


笠｢ああ。｣



リングを壊すなんてよほどの力がなければできないはずだ。
それを成し遂げた人が誠凛にいることに驚いた。



『そうだったんですね…。
で、今どんな感じですか？』


黄｢まぁ、今んとこ勝ってる。｣



皆の表情を見る限り、油断はできない展開のようだ。



笠｢つっても…あの一年コンビは相当やばいだろ。特にあの透明少年、あいつは一体なんなんだよ！」

黄「でしょでしょ！黒子っちって実は…」


笠「だからなんでテメェは嬉しそうなんだよ！！」



涼太君は本当に黒子くんのこと気に入ってることがわかる。
でもやっぱり笠松先輩にはしばかれる。




黄「でも、大丈夫っすよ。
この近郊はすぐに崩れます。」

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