お前が幸せなら【黒子のバスケ】

第14話 ページ15

桶「………は？」

貴「大輝……？」





大輝の顔を見る。見た瞬間、びっくりした。





今まで見たことないくらい、怖くて鋭い顔をしてた。





青「………お前にAは似合わねぇ。…Aは純粋にお前のことが好きだった。だけど、お前はそれを捨てた。そんな奴に似合うわけねぇ」

桶「っ……お前、さっきから黙って聞いていれば……！！」





桶川先輩が拳を握った。その瞬間、私はハッとした。





貴「だ、ダメっっ！！」

青「！」





桶川先輩が殴りかける。でも、大輝は動かない。





やだ……傷つかないで！！





パシッ！





貴「！」

桶「なっ……！？」

青「お前の拳なんて、クソ以下だ」





殴ろうとした拳を、片手で受け止めていたのだ。





そのまま、拳を潰すように握る大輝。





桶「っ…………！どけよ！！」





大輝を押しのけ、走って逃げて行った。





その途端、へなへな〜っと座り込んでしまった。





青「！…平気か？」

貴「こ、腰が抜け、抜けて……」

青「……これで、ヤツも俺とAには近づかねぇだろ」

貴「……うん………ありがとね、大輝」

青「……おう」





その時、ヒョイっと体が浮かんだ。

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