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***
「…っ、今日は帰る!」
.
ゴクゴクと紅茶を一気飲みし、
パンと派手にお金を置く。
.
夏菜「Aさぁ、そんな慌てなくても…
素直に認めたら?」
「…っ、慌ててないし、認めるも何も最初からないから!
じゃあね…!」
.
最後の方は早口になってしまった口調。
勢いよく言い切り、家路に着いたところで
私はガックリと項垂れた。
.
「これじゃあ、嘘ついてると思われても仕方ないじゃん…」
「あの…すみません。」
「…っ!」
.
ポツポツと独り言を呟き。
アパート前に着き、家の鍵を開けていたら
突然後ろから女の人に声をかけられ肩が跳ね上がった。
.
「はい…?」
「突然すみません。
私、佐戸冬美(さどふゆみ)といいますが…」
.
肩ぐらいまでの髪の長さにと、たれ目が印象的。
頬もぷっくらしていて、可愛らしい女性だった。
こんな人が一体、私に何の用なんだろう…?
それに、どこかで見覚えが…
.
冬美「ここに伊野尾慧って人、住んでいませんか?」
「え…」
.
いのおけい…って、
伊野尾先輩のことだよね…?
伊野尾って珍しい名字だし、
絶対そうだ。
.
でも、何でこの人が伊野尾先輩のことを…?
先輩の知り合い?
もしかして、
“カノジョ”、とか…
.
「え、っと…」
思わず、体が硬直してしまう。
.
何でだろう…
ナニかがもやもやして、ぐるぐるして
口から上手く言葉が出てこない。
.
「その…」
冬美「あ、すみません。急に変なこと聞いて…」
.
言葉を濁す私を、“伊野尾慧”という人自体知らず
困っているかと思っているのか、
慌てて謝る女性。
.
「え、いや…」
冬美「本当にすみませんでした。」
.
礼儀正しく頭を下げて、
冬美さんはその場から立ち去った…
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まりも(プロフ) - ふるどけいさん» わわ、そう言ってくださり嬉しいです(///ω///)はい、卒論頑張ってきます! (2019年9月4日 21時) (
レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
ふるどけい(プロフ) - 伊野尾先輩のアンニュイな感じが伝わってきていつもきゅんきゅんさせられています(´艸｀*)就活の次は卒論で大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年8月26日 23時) (レス) id: 8d66199de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも
| 作成日時：2019年4月28日 23時
